木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

イモ掘り体験へのお客様

2022年11月13日 05時35分27秒 | 耕作放棄地

どうやら今年も「大御所」の道楽が始まった模様だ。何がって?、観光で来村された人々を農園へと誘い込み、イモ掘り体験を行ってもらうイベントだ。村を観光先に選択するような人々だから、里山や農作業への関心も少なく無いとみえ、呼びかけに応じる方が多いようだ。本日も一組の親子が対象にされたようで、畑の中へと進入していた。子どもさんお二人を連れた中年のご婦人だ。大御所の鋭いところは、応じる方をキチンと見分けていること。興味の無さそうな方々には決して声がけしない。従って、狙われた人々は必ず農園へと入り込んで来られるものだ。

子どもさんは小中学生ぐらいと見え、興味津々のようだ。早速、試掘が始まった。大御所が大量に栽培してるのは「ズイキ」、ご存じだろうが主に茎を食する野菜である。それを大御所はイモをメインとして栽培している。従ってイモ掘りつまり「サトイモ掘り体験」なのだ。スコップで掘り出し、手でイモを切り取っていく。多少汚れるが、気にする方はほぼ無いようだ。というか、気にしないような方々を選別して呼びかけてる模様。子どもさん達も興味津々で掘り出していた。

街の子のようで、農作業の経験は無いのだろう。嬉々として作業に興じている。教室で教科書を丸暗記するだけでは決して得られぬ経験値が積み重なっていく。子どもさん達にとっても貴重な体験だろう。イモ掘りを通じて、我が国の食糧自給率の低さや農作業の大変さ或いは棚田による作業効率の悪さ等に関心を深めてもらえればと願う。戦争とまではいかずとも、海上封鎖されただけで我が国は日干しになってしまう。この現実をしっかりと認識される子どもさんは少ないはず、一個の体験から興味と関心を広げてもらえたらと願っている。ひょっとしたら大御所の行動も、深い部分ではこうした願いが込められた「深慮遠謀」なのかも知れない。

掘りあげた「サトイモ」は一株分、イモはビニール袋満杯となったようだ。いいお土産が出来たようで、親子で喜んでおられた。持ち帰って夕餉の食卓にのぼる事だろう。サトイモを頂きながら、村のこと食料のこと我が国のことなど、親子で話し合ってもらえたら万々歳かな。

 

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