僕と、お父さんとボクとの約束(2)

2014-07-26 10:12:26 | 童話
僕が友達と学校へ行っている時、友達が
『だれか知らない子が一緒に歩いているけれで、君の友達かい?』
と言った。

『ううん、知らない子だよ。』

『ランドセルを背負っていないけれで、どこへ行くのかなぁ?』

『そうだね、どこへ行くのかなぁ?』

学校に着くと、その知らない子は居なくなっていた。

僕と、お父さんとボクとの約束(1)

2014-07-25 21:01:13 | 童話
僕はご飯を食べるのが遅く、家族みんなが食べ終っても、僕はまだ終らない。

『いつまで食べているの、早く食べなさい。』
と、お母さんにいつも注意される。

そして、
『早く学校へ行かないと遅刻するわよ。』
と、お母さんに毎日注意される。

僕は学校の徒競走では、いくら頑張ってもいつもビリになってしまうし、鉄棒の逆上がりができない。

僕は頑張っているが、できないんだ。

ぽろろ、ぽろろ。(13)

2014-07-23 21:45:59 | 童話
 たくさんの友達ができて楽しいな、もっとたくさんの友達を作ろうよ。

「ぱろろ、ぼろろ。ぽろろ、ぽろろ。」

小さな声で「ぱろろ、ぼろろ。ぽろろ、ぽろろ。」

もっと小さな声で「ぱろろ、ぼろろ。ぽろろ、ぽろろ。」

大きな声で「ぱろろ、ぼろろ。ぽろろ、ぽろろ。」

             おしまい

ぽろろ、ぽろろ。(12)

2014-07-22 20:45:00 | 童話
庭の方から「ぱろろ、ぼろろ。ぽろろ、ぽろろ。」と声が聞こえてくる。

『だぁれ?』

誰が僕を呼んでいるのか判らない。

『だぁれ? あっ、お花に小さなテントウ虫が止まっている。
今度はこっちから「ぱろろ、ぼろろ。ぱろろ、ぼろろ。」と聞こえる。
また今度はあっちから聞こえてくる。
テントウ虫君が3匹、僕の方に集まって来た。
何をするの?
そうか、3匹で背中の模様のファッションショーをやるんだ。
うーん困ったなぁ、3匹は模様が違うけれど、全部きれいだからね。
そうだ、3匹全部が一番だ。』

ぽろろ、ぽろろ。(11)

2014-07-21 09:02:20 | 童話
駅の方から「ぱろろ、ぼろろ。ぽろろ、ぽろろ。」と声が聞こえてくる。

『だぁれ?』

電車が僕を呼んでいる。

『電車に乗って遠くへ行こうよだって。
だめだよ、今日はね、お父さんの自動車で買い物に行くんだ。
何を買いに行くのだって。
お花を植え替えるので、植木鉢を買いに行くんだよ。
大きな植木鉢を買うから電車に乗せられないんだ。
また今度、デパートへ行く時に電車君に乗せてもらうね。』