昨日、古本屋の書棚で関西中心に営業活動をしている会社の社員が書いた「死体があった部屋から見えること」という本が目にとまった。
TVの番組でも、無縁社会の中で生まれたニュービジネスが紹介さてていた。
この会社も損分野を担う一形態であろう。
私もかつて、亡くなった親子(共に高齢者)の家の整理について相談されたことがあった。
特に遺族の方にとって大事なものがあり、それを出してほしいとのこと。
遺体はすでに警察の死体安置所に運び出されていた。
雨合羽にゴム長靴、マスクにゴーグル持参で現場に駆け付けた。
その恰好を見た近所の人々に中に入ることを強く制止された。窓という窓に中が全く見えないほどにハエが密集して止まっていた。
ドアを開ければそのハエが外に出て衛生上大変なことになるというのが言い分である。
たまたま、消毒を専門に行う会社を知っていたので、そこに依頼することとした。
足立区の事案は、家族の居る自宅で白骨化した死体が発見されたとのこと。その現場の凄惨さを知る私としては、年金詐取という物欲にかられたとは言え、その悪臭に耐え、怨念に曝されて日常生活を送った人の人間性が信じられない。
勿論、知りえた情報はマスコミ報道を枠の超えず、表面化していない真実は分からないが。