NHKアーカイブスの「山田風太郎が見た日本 未公開日記が語る戦後60年」を録画していたことを思い出した。
山田風太郎の作品は全く読んでいない。
忍者ものという印象が強く。忍者に興味がない以上、読む意欲もなかった。
ドナルド・キーンの「日本人の戦争~作家の日記を読む~」でも、主な登場人物の一人でもある。
NHKアーカイブスの内容は、今回発見された、山田風太郎の1950年(昭和25年)から1993年(平成5年)の日記を通して、 廃墟から復興していく日本の姿と、太平洋戦争を知ろうというものであろう。
まだ見てはいないが。
この際、山田風太郎の作品を調べてみた。
「戦中派不戦日記」「戦中派闇市日記」「戦中派焼け跡日記」「山田風太郎育児日記」など日記類も多い。
特に、「戦中派不戦日記」は2002年に新装版が出ている。
作家の書いた日記は、全くプライベートなもので他人が読むことを殆ど予期しない一般人のものと異なり、発表することを前提としたり、予測されて書かれているものだと思う。
従って、本音や都合の悪いことは書かれていないものと思い、読まなかったのかもしれない。
従って、文学作品の中でも日記というジャンルのものは殆どと言っていいほど読んでいない。
昭和史を改めて知ろうと思うようになり、更に、ブログを書きだしてから、ある人の思いの中で書かれる日記も歴史を知る上で、大変に貴重なものであることが分かり始めた。
ドナルド・キーンも米海軍の情報将校として、普通の日本人の日記の中からさまざまな情報を知ろうとして、数多くのものを読んだと言う。
その上で、著名作家の日記から日本人の戦争についての考えや行動を知ろうとしたのであろう。
時間を作って、新たな分野の本も読んでみよう。
我が家から西友に行く道に一本の蝋梅がある。
今年も満開の時期が来た。