10年くらい前のファンドバブル、われわれのような地上げをやる周旋屋の年収は億円単位になっていたもんだったが、バブルの泡はすぐに萎んでしまってた。
すべてがみみっち~、小さな小さな、30数年前の不動産バブルの猿真似ゴッコで終わった。
その後の銀座は哀れなもんだ。
単なるアルコール中毒、麻薬中毒、食物中毒、健康食品中毒、消費中毒にセックス中毒、だらしのないだけの淫乱気質の酔客ばかりになって、そこで楽しく語るほどの人生はもちろんなくって、ただただ格好だけ、昭和の安い芝居の役を猿真似するだけ、刺激もない阿呆な男女の恋愛話なんて、昭和の腐った臭いしかしなくなった。
俺みたいに日々をぶっ飛んで生きてるオヤジには、おなじ時を過ごすこと自体が無意味、興味も湧かない。
テレビや新聞・ネットの話題でお仕舞、ちゃんちゃんな人生。
そこで語ってる人生なんて、耳を傾けるほどの未来を生きてるものでもなくって、退屈が苔むしている。
生きてる価値観が、そんな銀座で消費に時間潰しするような洗脳を受けてるだけのことで、オチャラケサイサイ、な~んも刺激もないからこそ、中毒と言う。
詩人が詩にする光景もない。
・・・な~にが愉しくて生きてんのさ??
ここんとこ、平日でも仕事では車や電車すら使わずに、銀座から秋葉原、芝や麻布十番あたりまでは歩いてる。
歩いているといろんな発見があって、あちこちに立ち寄ってるが、なかなかね、格好ばかりで中身が無い、そんな薄っぺらいモノばかりになってる。
それでもなんかオモロイことはないかと、歩いてる。
さ~、退屈に屁も出ない、サラリーマンに公務員たちのウイークエンド、金曜日だ。
・・・忙しかった~
・・・よく頑張った~
・・・我慢してたから弾けるよ~
みなで与えられた選択肢を眺めながら、どれにしようか?? って?? 模範解答でも探してる。
これが令和の最初の年末、猿な日本人もとうとうここまで猿になってしまっとるがな。
ま~ず、だれでもない自分の、語れる生き方をたくさんすることが先だろうよ。
酒を呑むのはそれからだし、飯を喰うのもそれからのお話だ。
奥山は、ずんずん冷え込んでおって、いい塩梅だぜ。