オストメイトで山賊と海賊・・・銀座のコテコテ周旋屋のよもやま話

去年は100の山を愛し、今年は108の山に恋をする。
夏は太平洋の大波で泳ぎ続け、日本の自然を愛して66年。

草津の湯は、山を降りて浸かるさ

2019-06-03 11:00:45 | 地球と生きる

 

 天気図を眺めてたら、どこの方面もイマイチだった。

 高所天気図を見て居っても、下界は雲の下でも2000mは雲海、そういう景色も厳しそうだった。

 山梨の2000mに登る予定だったが、直前に新潟方面が良いだろうとなり、またまた3週続けて寝ないで夜中に出発した。

 眺望の効かない山歩きの愉しみは、花や自然の造形物を見ること。

 花であれば奥秩父から信州、新潟に福島の山々。

 森林限界を超えても、小動物がいたり花々が咲いている。

 真夜中に3週続けて上里SAに寄ることになり、いいかげん、飽きたで・・・地元産のうどんも美味いがさすがにうんざり、同じ地元産の麺とネギの入ったラーメンにニンニクてんこ盛りにして喰った。

 さ~て、今日は渋川・伊香保で降りたら長い下道・山道だ。

 いつもそうだが、腹を満たすと良い塩梅に眠くなる。

 寝ないで運転していると、ときどき目が潰れる。

 仮眠はとらず、休憩を多めにして外の空気を吸い、運動をする。

 あとはガリガリ君みたいな冷たい氷を腹に入れてやると、目が醒める。

 メガシャキやら眠気醒ましのドリンクは効かない。

 逆に栄養ドリンクを飲んだほうが元気になる。

 すでに曇っていた。

 3時過ぎて空が明るくなってきても、雲っていた。

 草津温泉方面から北に折れて険しい山道に入っても、また眠くなった。

 コンビニも無いから湧き水で顔を洗い、ゆっくり冷たい空気を吸って身体を冷やしてまた運転。

 ガスガスだった。

 雲の隙間から太陽がうっすら見えることもあったが、すぐにガスが上がってきて、絶景の筈の稜線も襲われてすっぽり煙の中。

 シラネアオイ、ショウジョウバカマ、イワカガミ、オーレン・・・いろいろと小花が咲いていて可愛かった。

 問題はここんとこ外してるシャクナゲだったが、1800m超えて、下世話な山を二つ越えると現れた。

 白にピンクに赤、満開だった。

 稜線の風は冷たく気持ちよく、眺望はなくとも気分は最高だった。

 雪もドッサリ残っておった。

 ただね~、真夜中の上里SAでニンニクをラーメンに入れ過ぎたせいか、腹のパウチにガスがよく出て、ガス抜きが忙しかった。

 帰路、とうぜんの様に草津温泉に寄り、湯畑の傍の公共の湯に浸かってきた。

 無料の湯は狭く汚いが、そこは有料だから良い湯なんだよ。

 障害者は半額、銭湯よりも安く、源泉かけ流しの草津の湯に浸かれる。

 2階の無料休憩所からは湯畑が見下ろせる。

 このあたりは、俺にとっては泊まりで来るエリアではない。

 昔から軽井沢や那須、新潟ごときは別荘地ではなくって、日帰りで行き来するエリアだ。

 ま~ま~若い頃はあちこちに女を作り過ぎて、近隣アジアの国々も日帰りだったことがあるが・・・。

 で、少し大の字になって目を閉じた。

 今日の山々は、天気の良い時にまたリベンジに来なければいけない。

 そういう山々が俺には日本中にある。

 キリが無いと言っても良い。

 そうだ、飛騨に行こうか・・・ふと、そんな気分になった。

 湯疲れで、すでに運転する気も失せておったし、ワサビコロッケと舞茸とひもかわうどんが腹にドスン、帰りたくなくとも帰らねばならぬ・・・あたしの抱えてる大問題、なのよね~。

 案の定、帰りの関越は渋滞が始まって、いつもの迂回路、本庄から下道で東北道の加須を目指し走っておったが、どうにもこうにも眠くなり、羽生のイオンで仮眠して、暗くなって戻って来た。

 その後またまたバイクで銀座の店に出て、戻ってパウチを交換して爆睡した。

 ・・・畏るべし障害者の還暦爺ィ・・・よく言われるが、なんてことないのよね~。

 そんなことよりも

 ・・・お花さんたちは、綺麗だったわよ

 

 


サルオガセと馬酔木の関わり合い

2019-06-01 11:58:03 | 地球と生きる

 

 東京の山では最高峰の雲取山、いろんなコースがあるが、三峰神社から登って行くと、奥社の妙法が岳を経由して、途中に霧藻が峰という、休憩に丁度いい見晴らし場がある。

 たいした見晴らしではないが、馬酔木が咲いてたりするし、秩父宮記念碑や小屋もある。

 ここを越えてから一度峠に下り、そこから雲取への山道が始まると言っても良い。

 片道10キロチョイくらいの、素敵なコースだ。

 深い静かな森を登って行くと、古木の枝から大きな蜘蛛の巣が垂れてるような光景を見ることもある。

 これを霧藻、サルオガセという、植物というか菌類というか、不思議な生き物に出会うことがある。

 夜明け前だとか日暮れ後なんかにヘッドライトをつけて歩いていて、これが照明に浮かび上がってくると、ちょっとドキッとする。

 ・・・怪しい奴が、おいでになったか?

 神や仏やあの世すら信じておらず、自分が神だと信じて生きてるオヤジでも、ドキッとすることはある。

 怖いというよりも、不思議、自然界にはそんな愉しい不思議はいくらでもある。

 いないものが見えることはないが、あるものを錯覚する、これはガキの頃に散々に、まわりの無粋な大人たちに脅されて育った名残りだとも言える。

 成人して、一度すべての知識や洗脳から解き放たれた、そう想っておっても、まだまだ感覚として残っている。

 笑うしかない。

 サルオガセは残骸ではなく、腐った枝葉でもなく、名残でもなくって、そういう生き物なんだな。

 どう贔屓目に見ても、やっぱり美しい生き物とは違うがな。

 

 この頃も、相変わらずに離婚の相談は多い。

 商売でやってる訳でもなく、紹介でやってくる人ばかりだから、俺も言いたいことは言ってやる。

 ・・・そんなことは離婚の理由にはならんだろうよ

 この台詞が多くなってる。

 なんで結婚したの? なんで子供を作ったの? 別れてどうするの? キチンと答えられる大人はいない。

 あげくにたいしたこともない財産の奪い合い、養育費・生活費の奪い合い。

 自分が一番大事、旦那や妻や子供よりも、自分が一番大事。

 俺みたいな自由自在に生きてる者は、なにがあっても自分が一番最後になってる。

 やることはキチンとやっておいて、自分の自由を主張し行動する。

 呆れ返って笑うしかなくなってる。

 ・・・やっちゃえ! 別れちゃえ! とっとと逝ってしまえ! 

 笑いながら言ってやってるが、本音だ。

 

 ガソリンが安くなってきた。

 山用の車は毎週5~600キロ走ってるし、営業車も毎日乗ってるから、敏感に眺めているけんども、だいぶん安くなってる。

 

 ・・・なにが喰いたい?

 ・・・そうね、美味しい湧き水で美味しいコーヒーを飲みたいね

 ・・・そうか、じゃ~高い山に登ろう