日刊ゲンダイ http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/184894/1より転載
都知事選候補者選考でグズグス 民進党に市民連合が喝!
2016年7月2日
都知事選をめぐり、自民党は混乱しながらも候補者の絞り込みが進んでいる。一方、対する野党は、民進党、共産党、社民党、生活の党が参院選と同じ4党の枠組みで統一候補を擁立することでは一致しているものの、具体的な作業は遅々として進んでいない。
告示まで2週間を切り、しびれを切らした「市民連合 東京連絡会」などが1日、参院議員会館で緊急アピール集会を開いた。東京の市民団体が焦るのは、前回の苦い失敗があるからだ。
「14年の都知事選。自公が舛添さんを支援したのに対し、野党系は細川護煕さんと宇都宮健児さんの2陣営に割れた。再びあのような分裂選挙になったら、自公には勝てない。絶対に分裂選挙は避けるべきです」(関係者)
今回のアピールに集まった市民らは、「そのためにも、まずは政党側が4党の枠組みで早く候補者を一本に決めて欲しい」と、野党第一党の民進党に候補者選考を加速させるよう促した。
民進党内では、海江田万里氏、江田憲司氏、長島昭久氏といった国会議員の名前が浮上。市民側からは、「元鳥取県知事の片山善博氏や元経産官僚の古賀茂明氏」の名前が挙がり、すでに民進党サイドに要望は伝えられているという。前回出馬した宇都宮氏を再び推す人もいる。
「小池百合子さんが出馬表明した自民党は、分裂選挙になる可能性がある。野党がひとつにまとまれば、勝てるチャンスがあります」(前出の関係者)
集会の最後に精神科医の香山リカ氏が「勝たせたい人と勝てる人は違う。何があっても割れないでやっていきましょう」と発言。「統一候補擁立」を誓い、グズグズしている民進党を強く牽制して終了した。実際、このままでは民進党は時間切れのまま、候補者を立てられない恐れがある。