思いや言葉が 圧倒的な事実性に拮抗するには
生身の言葉が 無力であると知りつつ
可能な限りの今の生身という衣のプロセスを
つたないままに
わかったふりをすることなく
極私的な衣の思いを極私的なまま伝えていく
それぞれのひとが
それぞれの場所で
それぞれの思いで
むきあっている
どんな思いであれ
どんな動きであれ
許されている
と 亀は思っている 感じている
この後に及んでも 亀はそう思っている 感じている
今の亀が感じている真実な思いは
亀だけの真実なのだという思いがある
分かってもらおうとか 伝えたいとかいう思いの手前で
普遍化作業をやらないでいる
それぞれの人の真実が
それぞれの人の表現の中に立ち現れる
みんなすごいと感じる
見えない心はすごいと感じる
亀自身は今でも なんでもありのスタンス 思いが消えることはない
自分になんでもありを許している以上 受け入れている以上
他者のどんな思いも受け入れる
どんな動きも受け入れる
自分の器の容量もかえりみず 受け入れ作業をやり続けている
許容量オーバーランプが点滅し続けている
それが身体的に痛みとして現れている
生身という衣をまとった以上
それがどんな衣であろうといつくしむ
どんなにボロボロになろうとも
今回の寿命がつきるまではまとい続ける
ありがとうの思いを込めて
そして 自分を抱きしめ続ける
大切なひとを抱きしめ続ける
つたないままに
泣きながら 笑いながら ときには ふてくされながら