それは もうずいぶん昔のこと
二人は降りしきる雨の中を相合傘で歩いていました
何も言わずに肩寄せ合って歩いていました
生きていることはなんでもないことだと思いなしていたころ
彼女の歌を聴いて彼女が生きているのなら
ぼくも生きていけると思えたのでした
ぼくの命の恩人ともいえるその人と歩いていたとき
とてもしあわせでした
とても しあわせな時間でした
とてもしあわせな
夢でした
彼女の「ひとり唄」という曲を初めて聴いた時あふれる出る涙をおさえることが
できませんでした

(神もどきちゃん) 亀ちゃん!
(ちゃらんぽらん亀) ん?
(神もどきちゃん) 思い出に浸りたい気分なの?
(ちゃらんぽらん亀) あんな~ 夢ってな~ 時と場合によっては凄いエネルギーに なるんだよ
(神もどきちゃん) わかるけどさ~ 亀ちゃん もう夏バテ始まったの?
わたしと相合傘してもいいよ
降りしきる雨の中を肩を寄せ合って黙って歩いてみようか?
(亀) ど~して おまえと 相合傘せなならんのな
(神) あなたは だんだん わたしと 相合傘したくなってくる~
相合傘せずにはいられなくなってくる~~~~
(亀) おまえは だんだん 服を脱ぎたくなってくる~
(神) あなたは もう 相合傘せずにはいられな~~~~~~い
(亀) おまえは もう 服を脱がずにはいられな~~~~~~い
おバカな二人に夕日はどこまでも優しい温もりを届けていた

不思議ちゃんもクスクス笑っていた

子豚ちゃんとにゃんこは恋に落ちた

いま 季節は 夏