ノラ子が姿をあらわさなくなって3週間以上になる
亀とノラ子の出会いは8年前にさかのぼる
父の介護で奮闘する母や姉の実情をまのあたりにして
東京からこっちに帰ってきた
そのまま帰ってきても何の役にも立てそうにないので
ヘルパー資格を取り 施設で食事介助 風呂介助 トイレ介助を身に付けて
帰ってきた
ま~物語はその間いろいろあったけれど
亀んちあたりは まだ各家にまで下水道が整備されてなく
各家庭の排水は道路沿いの側溝に流れていた
なので母はその途中でネットを排水管に取り付けていた
だがつけてもつけても食いちぎられていた
亀は考えた
そ~だ ネットを食いちぎられるまえに食事の残り物を
食べられそうなものを置いておけばいいのではと
これは成功した
ネットは食いちぎられなくなった
だもんで亀はなれなれしく ノラ子があらわれると
なでなでしようとしたが さすが ノラ子側に寄らない
全面野良で生きている猫にとって人というのは油断がならない
なので安全な間合いをとっている
亀はお前の敵ではないよ~と何度も何度も接近しようとするが
だめであった
亀はあきらめた
ただ残り物があれば夜外に置いていた
何か月かたったころ 昼間ノラ子に遭遇した
亀はあきらめていたので知らん顔していたが
何と ノラ子が側に寄ってきて亀の足にすりすりしてきた
亀はノラ子に安全だと認知された
それから8年
亀とノラ子との着かず離れずの関係が続いていた
いろいろ見ていると亀にはおよびもつかないような生きる知恵を身に付けていた
ノラ子は亀のお師匠さんであった
その間いろんな子ネコが生まれ
亀んちは猫屋敷になるのではないかと不安におののいたこともあったが
基本ノラはノラでいることがいいんだというか
それが自由なんだというか
亀の勝手な思いを押し付けてここまできた
今ノラ子が姿を見せなくなっていろんな思いがわいてくるけど
ありがとうといいたい
亀の中ではお別れをした
子ノラも姿をあらわしたりあらわさなくなったりしてきた
野良猫方面の出来事はわからないけど
いつも同じ時間帯に姿をみせていたのに
母を捜しにいってるのだろうか
それに骨折してあらわれたし
ノラ子も何度か重症負ってきて もうだめかもと思っても蘇ったんだけど
今度ばかりはいなくなる何日間は目がよく見えないみたいで
段差のあるところでけつまずいていた
亀はこれまでの事実的な出来事から推測するほかないけれど
ノラ子が姿をあらわすことはないんではないかと思う
ノラ子!
亀の側に出没してくれて生きることとはなんなのかをつきつけてくれた
亀はまだどっかで君の生還を望んでいるけど
でももうお別れだね
ノラ子! 君が生きてみてきた世界はなんなんだろうね
子ノラ! 君が生きようとしている世界はなんなんだろうね
人間はというか亀は自分の都合のままに
君たちに自由を強いてるのかもしれないね
亀はいつでもどんなときでも自由でいることがはずせなくて
いまでも自由ってなんだろうって訪ね歩いている
もしかしたら自由なんて幻想なのかもしれないけど
なんか自由があってなんぼの人生って思うよ
ノラ子!
なんかの縁あって亀の側にいてくれて
君が何を感じ何を思ったのかはよくわからないけど
あるときある時期 一緒に生きてきたねって思えるよ
ありがとう
8年ものあいだ 本当にありがとう
子ノラが生まれてまだ数か月のころ 不思議ちゃんと一緒に記念撮影
ノラ子がいなくなるまえ 親子して寄り添っているところ(左母 右息子)
亀とノラ子の出会いは8年前にさかのぼる
父の介護で奮闘する母や姉の実情をまのあたりにして
東京からこっちに帰ってきた
そのまま帰ってきても何の役にも立てそうにないので
ヘルパー資格を取り 施設で食事介助 風呂介助 トイレ介助を身に付けて
帰ってきた
ま~物語はその間いろいろあったけれど
亀んちあたりは まだ各家にまで下水道が整備されてなく
各家庭の排水は道路沿いの側溝に流れていた
なので母はその途中でネットを排水管に取り付けていた
だがつけてもつけても食いちぎられていた
亀は考えた
そ~だ ネットを食いちぎられるまえに食事の残り物を
食べられそうなものを置いておけばいいのではと
これは成功した
ネットは食いちぎられなくなった
だもんで亀はなれなれしく ノラ子があらわれると
なでなでしようとしたが さすが ノラ子側に寄らない
全面野良で生きている猫にとって人というのは油断がならない
なので安全な間合いをとっている
亀はお前の敵ではないよ~と何度も何度も接近しようとするが
だめであった
亀はあきらめた
ただ残り物があれば夜外に置いていた
何か月かたったころ 昼間ノラ子に遭遇した
亀はあきらめていたので知らん顔していたが
何と ノラ子が側に寄ってきて亀の足にすりすりしてきた
亀はノラ子に安全だと認知された
それから8年
亀とノラ子との着かず離れずの関係が続いていた
いろいろ見ていると亀にはおよびもつかないような生きる知恵を身に付けていた
ノラ子は亀のお師匠さんであった
その間いろんな子ネコが生まれ
亀んちは猫屋敷になるのではないかと不安におののいたこともあったが
基本ノラはノラでいることがいいんだというか
それが自由なんだというか
亀の勝手な思いを押し付けてここまできた
今ノラ子が姿を見せなくなっていろんな思いがわいてくるけど
ありがとうといいたい
亀の中ではお別れをした
子ノラも姿をあらわしたりあらわさなくなったりしてきた
野良猫方面の出来事はわからないけど
いつも同じ時間帯に姿をみせていたのに
母を捜しにいってるのだろうか
それに骨折してあらわれたし
ノラ子も何度か重症負ってきて もうだめかもと思っても蘇ったんだけど
今度ばかりはいなくなる何日間は目がよく見えないみたいで
段差のあるところでけつまずいていた
亀はこれまでの事実的な出来事から推測するほかないけれど
ノラ子が姿をあらわすことはないんではないかと思う
ノラ子!
亀の側に出没してくれて生きることとはなんなのかをつきつけてくれた
亀はまだどっかで君の生還を望んでいるけど
でももうお別れだね
ノラ子! 君が生きてみてきた世界はなんなんだろうね
子ノラ! 君が生きようとしている世界はなんなんだろうね
人間はというか亀は自分の都合のままに
君たちに自由を強いてるのかもしれないね
亀はいつでもどんなときでも自由でいることがはずせなくて
いまでも自由ってなんだろうって訪ね歩いている
もしかしたら自由なんて幻想なのかもしれないけど
なんか自由があってなんぼの人生って思うよ
ノラ子!
なんかの縁あって亀の側にいてくれて
君が何を感じ何を思ったのかはよくわからないけど
あるときある時期 一緒に生きてきたねって思えるよ
ありがとう
8年ものあいだ 本当にありがとう
子ノラが生まれてまだ数か月のころ 不思議ちゃんと一緒に記念撮影
ノラ子がいなくなるまえ 親子して寄り添っているところ(左母 右息子)