人はいつでも 旅人
思いの中で旅を重ね
そして ある日 ふらっと 旅に出る
じゃ、若干のいざこざがあって 一日ずれたのだが
ふらっと 旅にでるというのには そ、そんなに支障はなかった
恋人の待つ東京へいざ
あひょ~うひょ~おひょ~
(神もどきちゃん) あのさ~恋人の待つ東京?
どうして いつもいつもふざけたおしたことしか言えないのかな~?
(亀) ん? ん? ん?
(神) 東京のどこに恋人が待ってるねん!
子供たちや孫や友達に会いに行くんだとなんで素直に言えないかな~
(亀) だ、だってさ~恋人に会いにいくっていうほうがドラマ的でおもしろいかな~っておもったんだよ
(神) 亀ちゃんもいい年こいてるんだからさ~たんたんとありのままを伝えればいいんじゃないの!
(亀) ♪ありの~ままで~♪ ありの~ままで~♪
(神) ・・・・でさ~
(亀) ん?
(神) いろんなことがあったんでしょ!
(亀) うん
(神) それを伝えればいいんじゃないの!
(亀) え~と え~と いろんなことがありました おしまい!
(くろっぺ) 亀ちゃん! 孫のはるき君は大きくなってたの?
(亀) おう~そりゃ~もう 5メートルくらいになってたぞ 大きいのなんのって
(くろっぺ) ・・・・・・・・・・・
(神) くろっぺ! 亀ちゃんに何きいても無駄よ もうほとんど何も覚えてないんだからね
(亀) そんなことはないぞ 台風15号がやってくるときからの話しようか
台湾のほうに行っちゃうのかとおもったら くねって方向を変えて
くねくねって九州に来たんだぞ
(くろっぺ) 亀ちゃん! 行く前の話はいいからさ~行ってからの話してよ!
はるき君とはいっぱい遊んだの?
(亀) おう 遊んだとも 今小学2年生なんだけど 生意気にオセロやろ~って挑んできたんだよ
とんで火に入る夏の虫とはこのことだってことで
こてんぱんにやっつけてやったぜ
(くろっぺ) 亀ちゃんって大人気ないね
(亀) 何を言う! 一人と一人の人間が向き合えばゲームといえども真剣勝負だ
はるきの悔しそうな顔が可愛かったぜ
何度ももう一度もう一度と挑んできたけど こてんぱんにやっつけてやったど グフフ
(神) ね くろっぺ! 亀ちゃんって最低でしょ!
(くろっぺ) 亀ちゃん 最低! 精神年齢低すぎる!
(亀) くろっぺ! よ~く おきき 魂に大人も子供もない
この命の旅 魂の旅の途上で出会っただけ
一期一会がおりなす出会いなのだよ
だから ちゃんと むきあったんだよ
で、で、 こてんぱんにやっつけちゃった キャハハ グハハ
(神) ね、やっぱ 最低でしょ
(くろっぺ) そだね
(亀) そ、そんでもだな 孫のはるきは亀のこと大好きで亀が帰る日
亀の手を握って まだ帰らないでって言ってたんだぞ
そんなこと言われて帰れると思うか?
運休以外変更の出来ない格安航空券だったから帰ったけどね
ま~なんにしろ みんな こんな亀を手厚くもてなしてくれたよ
も、元妻とも二人っきりで話せる時間も持てたし
なんというか にっちもさっちもいかない亀だけど
それでもね 生きているとね 人の思いは微妙に変わっていくしね
それぞれの人がその人らしく生きていけるんであれば
一人一人違っていても OKだと思う亀なのでした