「亀はなぜ亀なの? 君はなぜ君なの?」
(神もどきちゃん) 亀ちゃん!
(ちゃらんぽらん亀) ん?
(神) 亀ちゃん しつこい!
(亀) ん?
(神) ん?じゃな~~~い
そんなことは自分の中で心いくまでやってちょ~だい
(亀) 心いくまでやってもわからないから訊いてるんだ
(神) 亀ちゃんもいい大人なんでしょ!
(亀) そ、それはそうだけど
(神) だったら ひき際 とか 潮時とか考えて
静かに幕を降ろしたらどうなの?
(亀) ん? 幕を降ろす?
(神) そうよ 亀ちゃんはこれまで それなりに生きてきたんだし
そんなに不満もないみたいだし 静かに去っていけばいいと思うの
(亀) ん? 亀が静かに去っていく?
か、亀は~~~~ 静かに去っていかな~~~~~~い
(神) あっそう! 好きにすれば
(亀) 全国 津々浦々の皆様
酷暑といわれた夏をいかがお過ごしになられましたか
台風や地震やなんやかんやで地球はどうなってるんじゃと
心おきなく生きられない今日この頃なので
亀は そ、そろそろ冬ごもりに入ろうかと思っております
(神) 冬ごもりに入ったまま 目覚めないでちょ~だいね
(亀) な、なんだと~ おのれは亀に喧嘩売るのか~
(神) 喧嘩売るとか売らないとかそんなことじゃなくて
亀ちゃんはそろそろ終末に近づいてきてるのよ!
(亀) ん? 亀の終末? 鶴は千年亀は万年だど!
(神) はい はい! では亀ちゃんの辞世の句をど~ぞ
(亀) え~と え~と えとえ~と
人知れず 束ねた薪を ほどきおる 焼酎のんで たったたらりら
(神) 亀ちゃん!
(亀) ん?
(神) 辞世の句にしては 本気度を感じないわね
(亀) で、では
生きてきた ああ生きてきた 生きてきた 生きては死んで死んでも
生きて
(神) う~ん なんかいまいちだな
(亀) そ、それじゃ~
亀ですよ 私は亀よ 亀なのよ たったたらりら ピ~ヒャラららら
(神) ・・・・・・・・・
(くろっぺ) ・・・・・・・・・
(亀) ・・・・・・・・・