コヤチン、さまよい日記

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荒茶の生産、首位陥落

2025-02-19 22:14:01 | 日記
昨日、去年の荒茶の生産量で静岡県が鹿児島県に抜かれて2位となってしまいました。
数年前から危惧されていたことなのですが「遂に来たか」と思ってしまいました。残念でなりません。
静岡県が最も得意とする分野、それも統計史上一度も首位を譲ったことが無い荒茶の生産量。
取り巻く事情は様々ではあります。
数年前お茶畑の先に富士山が立つ絶好の富士山撮影の好適地、富士市の大淵笹場に富士山の写真を撮りに行きました。流石にここは茶畑もしっかり手入れされていてかまぼこ形したお茶畑が段々になって並んでいました。
次に場所を変えて同じ富士市今宮の撮影スポットに行きましたが、地元の人が「ここは茶畑が荒れてダメだよ」と教えてくれました。更に「お茶農家は儲からないから茶畑の手入れしないんだよ」とも言っていました。
確かに茶畑を見に行ったら大淵笹場のような綺麗な茶畑ではありませんでした。
この時「これがお茶王国静岡の実情か」と思ってしまいました。

富士市大淵笹場の茶畑(2021年4月撮影)


富士市今宮の茶畑(2021年4月撮影)

お茶の栽培面積の減少幅が鹿児島県は5%ほどでとどまっているのに対し、静岡県は30%ほど減っているということで、茶の生産をめぐる状況は厳しくなっていると言えそうです。
栽培されている環境も静岡が斜面に茶畑を展開しているのに対して鹿児島は広大な平地で栽培しているので大型の機械を導入しやすい。
と言う事なのですが、静岡の誇る荒茶の生産量の首位を守るために県としてはアクションが無かったのかという疑問はあります。
農家の高齢化をあげていますが、当然静岡だけの問題じゃ無いでしょう。首位を守るために自治体は本気だったのかというところを聞きたい。
危機感を感じない県民性とも言われていますが、鹿児島や他の県の猛追を感じて居なかったわけじゃ無いと思うんですが。

この状況になって直ぐに首位を取り返すのは難しいと思いますが、今後の静岡の農業の課題をクリアして行ってほしいと思います。


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