遥かなるピリカヌプリを求めて

ピリカヌプリに行ったので、次は1839!

東三国山 幌加美里別林道下見編

2016年07月20日 | 登山:十勝方面
平成28年7月17日(日) 東三国山目指すも林道の下見に終わる

1ケ月ほど前に登ったウコタキヌプリの山頂には喜登牛山方面を示す標識があった。北海道夏山ガイドには紹介されていない山がこの付近にはたくさんある。喜登牛山の先に北稜岳と東三国山が連なっている。共に1200m程度で標高的にはたいしたことはない。北陵岳は登山口に避難小屋があり登山道も整備されているようだが、他の2山には明瞭な登山道はない。

この三つの山のうち、最もハードルが高そうな東三国山をターゲットにして登山計画を立てた。なによりも林道を進んでなるべく奥まで入る必要があり、きちんと林道が通っているかが懸念されるが、インターネットを調べても最近の情報がないためとにかく行ってみることにした。調べてみると、同じ林道の途中から喜登牛山への林道も伸びていることが分かり、ダメな場合には喜登牛山への転進もできると考えた。


(東三国山には近づいていたが、喜登牛山はまだまだ遠い)

出発時刻が早いとクマと出っくわす可能性が高まるため、8時頃に現地に到着するように帯広を出た。芽登温泉を過ぎてしばらくいった先の橋の手前から幌加美里別林道に入る。林道はところどころに砂利が敷き詰められ案外と整備されていた。途中の喜登牛山方面の林道を確認し更に奥に入っていくと、林道に生えている草の背丈が高くなり、とうとう1m以上のフキで道路が覆われ、しばらくはそれらを薙ぎ倒して進むも、地面が見えない状態になったのでやむなく撤退することとした。


(だんだん草が茂ってきた)

次に喜登牛山方面の林道に転進したが、そちらもちょっと走った先でテープが道路を塞いでいて、降りてみると通行禁止とあった。目指す地点はずっと先であるため、ちょっと歩いて偵察し大人しく撤退することとした。


(ピンクのテープで通行止めしてあった)

ふとズボンを見るとダニが5、6匹這っているのではないか。フキ地帯を2~30m進んだだけでこんな状態だとすると、ピークを目指していたらどうなっていたのだろうを身震いした。

せっかくここまで来たので、帰りがけの駄賃にヌプカの里から白雲山に登ってきた。山頂で会った登山者から然別湖方面からの登山道が倒木で通行禁止になっていると聞いて、なんとヤワなと片腹痛くなった。その人はそれを無視してきたのだが...。


(出だしはガスの中だったが、ここからは然別湖がきれいに見える)

東三国山は、草が枯れダニが少ない秋口に再度チャレンジしたい。


ピパイロ岳

2016年07月11日 | 登山:十勝方面
平成28年7月9日(土)晴れ 伏美岳~ピパイロ岳

よく行っている帯広競馬場内の食料品店にピパイロがある。もちろん山があるわけもなく、それは香林農園のチーズにつけられた名前である。いつも目にしていたピパイロ岳は、久しく自分にとっての宿題だった。



そんなピパイロ岳をいざ計画してみると、改めてずいぶんと遠いところだと気づき、出発時刻を日の出直後にした。暗いうちに帯広の実家を出発し林道の夜間走行へのためらいを感じながらも、林道まで来るころには徐々に日が明け始め、4時前に登山口に到着した。

出だしはつづれ折のなだらかな登山道で、比較的すぐに1合目の標識が現れる。しかし次の3合目がなかなか現れず、そんなに甘くないことを痛感する。登山道のほとんどは見晴らしが利かないなか、9合目付近でやっと青空を仰ぎピークが近いことを実感する。妙敷山への稜線がカッコいい。


(左手に妙敷山を望む、あそこには雪山シーズンしか行けないのだろうか)


(伏美岳を通過)

伏美岳山頂に到着、遠くの幌尻岳へ続く稜線が日高を感じさせる。山頂で休憩しているとカラカラと鳴るクマ鈴の音色と共に登山者が現れ、挨拶程度の言葉を交わしただけで休憩もせずピパイロ方面に下っていった。その登山者を追うように最初の急坂を下る。心の中は帰りの登り返しのことばかり。その後、小さなアップダウンが続き、約2時間ほどでピパイロ岳の岩峰が見え、もう一息という気持ちが湧いてくる。途中に登山道を塞ぐように残っていた雪渓を見て、ビールを持ってこなかったことに後悔した。頂稜線の肩にでるとピークはすぐそこにあった。


(目指すピパイロ岳は結構遠い)

ふたりの登山者に追い抜かれ、当日は3番目の登頂、そして休憩中にもう一人が到着して、さすがに人気の山であることを実感する。


(ピパイロ岳到着、その先には1967峰がある)

20分ぐらい滞在して下山を開始、下山時にもピパイロ方面に向かう何人かの登山者と交差する。往路ではそんな感じなかったが、ピパイロ岳と伏美岳の間がやけに遠く感じ、なかなか伏美岳が近づかない、気温も上がってきて風ほとんどないため、体温が上昇しているのを実感し、熱中症対策で水を多めに飲んだ。

伏美岳の下りも思ったほどスピードがでず、最後の水を飲みきってやっと駐車場に到着した。10時間を超える行動時間で心肺機能以上に足が疲れた。


(出発時2台だった車も今はいっぱい)

久しぶりの剣山

2016年06月23日 | 登山:十勝方面
平成28年6月19日(日)曇り(霧雨)剣山

術後の経過が芳しくなく、ここ1ケ月、高齢の義母看病のために週末は帯広にいる。
そのため、しばらく登山から遠ざかっていたが、わずかな時間をやり繰りし、おなじみの剣山に行ってきた。

都合により12時を過ぎての出発となり、下山者と行き交うたび、”こんな時間からかい”と思われているような気がして落ちつかない。この時期日が長いとはいえ、ガスが濃くうす暗くなってくると不安も募るので、やっぱり登山は早朝出発である。

三の森を過ぎ8名ほどのツアー登山と思しきパーティと行き会ったのを最後にしんがりとなり、梯子を登って15時過ぎに山頂に到着した。下山途中からガスが濃くなり雨具を着用したが、雨に降られるところまでに至らずに済んだ。泊まるつもりなのだろうか、剣小屋に人がいた。

回復を願いつつ、久々の登山で気分をリフレッシュした。

ウコタキヌプリ

2016年05月28日 | 登山:十勝方面
平成28年5月21日(土)30℃の夏日 ウコタキヌプリ

帯広近辺の新しいターゲットを求めて、インターネットで検索したところ、ウコタキヌプリというはじめて聞く山がヒットした。場所は、足寄町から東に約20キロほど離れた位置にあり、足寄町、本別町、白糠町にまたがった標高747の低山、本別沢林道から分岐する雨後滝林道の末端に登山口がある。北海道夏山ガイドには掲載されていないが、インターネットでいくつか記録を検索することができた。本別町町役場に道路状況に問題ないことを確認した。



帯広を7時頃に出発し、本別町先の幽仙峡を目指して林道を走る。林道はしっかりと整備されている。ダート道を約30分ほど走ったヘアピンカーブのところにウコタキヌプリ登山口への案内板があり、そこから500メートルほど先に登山口がある。誰かいるかなという期待も空しく、ひとりで登山口を出発する。







最初は沢(河原)を行く。川幅は狭く水量もないので登山靴でまったく問題ない。しばらく進むと沢も広がり尾根の取りつきとなる。たくさんの案内表示に導かれ、出発して1時間強で南峰(三角点)に到着、ちょっと休憩し本峰を目指す。本峰を目指して南峰を下っていくと、コルに設置された2基の立派な反射板が出迎えてくれる。わずかに残る踏み跡を辿り南峰から本峰へは30分足らずで到着する。





行くまでは奥深い山という印象だったが、言ってみるとずいぶんと明るい雰囲気の整備された山だった。どこでもいるかも知れないが、ここもダニが多かった。

山行の様子をヤマレコにアップした。

白雲山でラッセル訓練

2016年03月23日 | 登山:十勝方面
平成28年3月20日(日) 白雲山

3連休は帯広に滞在していたので、その中日に然別湖方面に登山してきた。
今回は車を使うことができないのでバスを利用、帯広駅7時52分発然別湖行の拓殖バスにザックを抱えて乗車した。登山目的の客は自分だけ。1年以上前と同様、然別湖までのバス料金が無料になっていた。観光客呼び込みが目的なのだろう。そのため、途中下車した場合には料金を払わなければいけない。


(登山口付近から見た然別湖)

当初は、白樺峠から東ヌプカウシヌプリを登り、その足で半月状の稜線から白雲山を登り然別湖に下山する計画であったが、白樺峠にはバス停がなくあえなく計画はとん挫、ターゲットを白雲山だけにした。


(冬の間、遊覧船の係留地になっている、恐る恐る湖面から撮影))

然別湖温泉終点でバスを下車し、バスで通過した白雲橋の登山口までトンネルをくぐり徒歩で移動した。登山口は広々と除雪されていたが、登山者は誰もおらずトレースの痕跡すらなかった。今回はピーク近くのコンディションを考慮してアイゼン、ピッケル、足回りとしてワカンを持参した。

駐車スペースの雪の壁を乗り越えて一歩踏み出す。表面が硬くなってその上を歩けるかと期待するも、体重をかけるとワカンの効果も空しく太もも付近までズボッと埋まり、出だしで戦意喪失。しかし帰る足もないため、時間つぶしも兼ねて行けるところ行くことにした。


(溝を掘りながらのラッセルの跡)

とにかく度を超えた歩き難くさ、辛抱強く一歩一歩進むも途中に倒木が行く手をふさぎ、跨いだり迂回しながら、さらに登山道を外れた急斜面では雪の深さもあって手や太ももで雪をくずし足場を作りながらの登りとなり、結局稜線までも到達できず午後1時頃で行動停止とし、時間調整もあってツエルトを出して昼食を摂った。


(時間つぶしも兼ね、ツエルトを出して休憩)

何をやっているのか分からないような時間であったが、心置きなくラッセル訓練ができたと思えば、それも楽しからずやである。午後3時ころ、然別湖まで迎えに来てくれた家族に拾われ帯広に戻った。

それにしても白雲山にここしばらく誰も登っていないことに驚いた。以前、スキーで白樺峠から白雲山まで行ったことがあったが、今回もスキーならばもっと先まで行けたかもしれない。
※後からヤマレコで同日にヌプカの里から登った人たちがいたことを発見、なんかとても残念な気持ちになった。