遥かなるピリカヌプリを求めて

ピリカヌプリに行ったので、次は1839!

帯広岳

2016年02月08日 | 登山:十勝方面
平成28年2月6日(土)晴れ 帯広岳

妻の実家には年に数回は帰っている。勝手な行動もできないので、遠慮しながら登山の計画を立てる。
今回は久しぶりの帯広でどこかに行きたいと思った。帯広市の近くの山としては、剣山、芽室岳、伏美岳、久山岳、十勝幌尻岳、十勝連峰方面では白雲山、東西ヌプカウシヌプリがあり、オダッシュ山も近い。ただし、冬山として登れるところは限られており、今回は西ヌプカウシヌプリか日勝ピークを考えたが、以前から目立たない地味な山としてかろうじて記憶にあった帯広岳を思い出して調べてみると、登山口となるところが帯広市からかなり近いと分かった。

朝7時に実家をでて8時にはスタートできるかなと考えながら上美生を目指した。しかし、土地勘がない悲しさ、登山口となる箇所を通り過ぎ美生ダム近くまで行き、後戻りしてまた通り過ぎるという無駄な行動となった。さらに駐車スペースを確保するため20分以上も除雪作業をしていたので、出発時刻は当初想定した時刻よりも約1時間遅れとなった。



こういうことも含めて登山なのだと気を取り直し、暴風林の間の林道を出発した。天気に恵まれ絶好の登山日和である。
予定ルートには古めのスノーシューのトレースがあり、何も考えずにそれに従って進み、一時間ほどで林道と合流した。この付近からやっと傾斜も増してきて登山という雰囲気になってくる。



作業道のようなところを進み植林帯を抜けるといよいよ急登の始まりである。ここまでで距離にして3分の2であるが、所要時間は対称的にここからピークまでで全体の3分の2を要した。急登といっても手を使うというところまではいかないが、辛いのは変わりない。辛抱強く登ってピークに到着し、やっと帰れると思った。



スキーの下手な自分としては登りよりも下りが心配、特に表面がウィンドクラストしている箇所もあり、ずいぶんと難儀した。しかしスキーの機動性は圧倒的で、1時間ほど突っ立っているだけで登山口まで到着した。これだからスキーは止められない。



山行の様子は、ヤマレコにアップした。

今年も三段山

2016年01月13日 | 登山:十勝方面
平成28年1月9日、10日 三段山&前十勝岳

正月明けの連休には毎年三段山に行っている。いつもは富良野山岳会のつながりで旧白銀荘に宿泊していたが、今年はその恒例行事が中止となったため、会の山仲間4名と白銀荘に宿泊した。白銀荘では食事は自分で用意する仕組みで、台所には食器、コップ、調理器具、ガスコンロなど何でも揃い素泊まりで2,750円(冬料金)、もちろん風呂代も含まれている。


(今年も白銀荘に来ました)

初日、早朝に札幌を出て9時過ぎに白銀荘前に到着、すぐに三段山にとりついた。駐車場前の斜面には膝上を超える深いトレースが刻まれていた。一部分のスノーシューの跡を除いてほとんどの登山者はこの一本のトレースのどこかにいるのであろう。そんなに登山者の密度は高くないので渋滞することなく一段目から二段目と順調に高度を稼ぐ。途中下ってくるスキーヤーと行き会うが、雪の中に埋もれながら悪戦苦闘していた。


(三段山の一段目を上がった付近)

我々もトレースのあるところまでで行動停止とし二段目付近から滑走を開始した。他の登山者の滑走跡やトレース跡で勢いをつけて新雪の中に突っ込み、何度も転んだが新雪の滑りを楽しむことができた。

アフタースキーは白銀荘で昼過ぎから宴会、途中風呂に入りながら夜までワイワイと過ごした。当日はHYMLのオフミが開催されており、そこに参加していたmarrikaさんとお会いし、お互い登れていない札幌近郊のB山の同行を約束した。
K2さんも我々の宴会に合流してくれた。「あの日ここで同じ顔ぶれ(K2さん、Oさん、Uさん)で酒を飲んでいたんだね」ということから自然と事故のことに話が及んだ。この話題になると今でも怒りと空しさを感じる。

翌日は9時頃に出発し前十勝に向かった。我々よりも早くに出発した人たちがつけたトレースを終始お借りし視界の利かない中をCo1550付近まで登ることができた。結局この日もまったくラッセルをせずに終わってしまった。関係者は誰も見ていないでしょうが、この場を借りて感謝申し上げます。


(前十勝岳から下山しているとこと、まったく滑っていない)


(お天気のわりには結構登ったかも)

困ったときの剣山

2015年12月26日 | 登山:十勝方面
平成27年12月24日(木)剣山

帯広の実家に帰った合間に剣山に登ってきた。


(なんどもお世話になっている剣小屋、ここ2、3日は誰も泊まっていないようです)

札幌を出るとき、何を持って行くか考えて持参したワカンをザックに括りつけ出だしはツボでも大丈夫だったが、尾根の取り付き地点でズボズボと埋まってきたためワカンを装着、ひとつ先の尾根で行こうと右側の林道を進んだがワカンでもズボズボ埋まるので10mほどで諦めて登山道ルートに戻った。


(昨日のものと思われるスノシューのトレースがいっぱい)


(ふらふらになりながらやっと一の森に到着)

急勾配になるとワカンはグリップが効かず、また結構埋まるためペースがどんどん遅れ、そうなると疲れも溜まりもうバテバテになり、歩き始めてから2時間もかかりやっとこ一の森に到着、その後二の森を過ぎて先を進んだが行動停止の予定時間12時半を過ぎたため三の森の手前であえなく撤退、実に情けない山行となってしまった。


(お腹を満たして少しだけ元気回復)


(今日はここまで)

前日一の森で止めた人が多かったのか、その先のトレースは明らかに人数は減っていた。また、スキーのトレースも一の森までだった。



西クマネシリ岳とビリベツ岳 二つ合わせておっぱい山

2015年10月18日 | 登山:十勝方面
平成27年9月6日(日) 西クマネシリ~ビリベツ岳

会山行(会の行事としての山行)で札幌からずいぶんと遠い西クマネシリ岳とその隣のビリベツ岳に行ってきた。
道央自動車道を使って層雲峡、三国峠を越えて糠平湖方面の途中から左に林道を15分程度を走ると西クマネシリ岳の登山口に到着する。

登山口を出発してしばらくは見晴らしがなく単調でまったくつまらないが、尾根に上がるとピークが見えて、景観がぐっと広がる。
山頂手前の岩稜帯をヒヤヒヤしながら通過すると間もなくピークに到着する。周りを見ると、近くにクマネシリ岳、ビリベツ岳が、遠くには二ペソツ山や石狩岳が見える。


(隣のビリベツ岳、ずいぶんと遠くに見える)


(ピーク手前の岩稜帯、石を跨いで渡る)

山頂で腹ごしらえをして次の目標であるビリベツ岳を目指す。ビリベツ岳への分岐点を過ぎると急な坂道になり、帰りの登り返しを思うと憂鬱になるほどの標高差約150mを下る。そしてコルから多少緩やかな斜面を登って約30分ほどで本日2座目のビリベツ岳に到着した。対面に先ほどまでいた西クマネシリ岳がある。


(西クマネシリ岳を下る、結構な高度感があり


(ビリベツ岳との分岐)


(ビリベツ岳から見た西クマネシリ岳、あまりパッとしない)

急坂の登り返しに汗だくになりながら分岐点の戻ると、後は退屈な登山道の歩きが続く。


芽室岳(本峰、西峰)

2015年08月19日 | 登山:十勝方面
平成27年8月16日(日)曇り 芽室岳(本峰、西峰)

たいへん久しぶりの投稿である。
前回のオプタテ山行からこの間、病気に臥せっていた訳でもないのだが、無精を続けているうちにあっという間に3ケ月が過ぎていた。その間に登った山は以下のとおりで、登山はしっかりと続けていた。

6月 6日 八剣山、硬石山 <ヤマレコ>
6月 7日 阿部山 藪漕ぎ登山 <ヤマレコ>
6月20日 アポイ岳 めずらしく夫婦登山
6月21日 来馬岳 会のイベント・清掃登山に参加
6月27日 木挽沢(神威岳)今年最初の沢
7月 4日 小漁沢(小漁山)薮こぎ沢山行 <会ブログ>
7月 5日 夕張岳  単独行
7月11日 ウペペサンケ山 熱中症になりそうだった <会ブログ>
7月18~20日 高原温泉~忠別岳~沼の原縦走 <会ブログ>
7月25日 藻岩山(スキー場コース)で足慣らし
7月26日 余市岳白井右股コース笹刈り 目的達成できず
8月 1日 利尻山 観光登山 <会ブログ>
8月 8日 樽前山 これも夫婦(喧嘩)登山
8月 9日 白老深沢川 泳ぐ沢山行 <会ブログ>

そして今回は、お盆で里帰り中に登ってきた芽室岳。
ここは過去2回登っているので新鮮味はないのだが、これまで未踏であった西峰が目的だった。

家族に登山口まで送ってもらい、先行者を追って6時半頃に出発した。
登山道を覆う笹は前日の雨で濡れており、ズボンのすそからしみ出す水分で登山靴の中も含めて全身びしょ濡れになったが、幸いに無風のため寒い思いをしないですんだ。
西峰との分岐まで来ると山頂は見えるものの、遠くの見晴らしはない。先行者を追い抜いて誰もいない本峰に到着、お湯を沸かしてコーヒーを飲む。


(雲に隠れた本峰)

軽い食事を済ませて次なる目標の西峰に向かう。
分岐からハイ松の中の登山道を進み、ちょっとだけ日高の雰囲気を味わう。途中から北面側に下がっていくが、ガスって先が良く見えないため沢方面に迷い込まないか不安になる。しかも足場がなく笹に掴まらないとずり落ちてしまいそうで、本当にここが正規なルートかと半信半疑になる。そんなところを過ぎるとお花畑が現れ、踏み跡に沿って登っていくと再びハイ松の尾根に戻る。最後、ハイ松に掴まりながら10分ぐらい急登すると誰もいない西峰のピークに到着した。危険な個所はないものの、なかなかワイルドな登山道である。


(雲に隠れた西峰)


(途中のお花畑)

登山者の歩いた跡はどうしても滑りやすくなる。スリップに注意しながら、迎えの時刻に合わせて下山した。
避難小屋から電話を掛けると、予め決めていた時刻よりも遅れているようなので、徒歩にて林道中間付近で合流、そこから札幌まで帰った。