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初夏の定番上ホロ~富良野岳

2012年07月10日 | 登山:十勝方面

平成24年7月7日(土)~8日(日) 上ホロカメットク山(山中泊)~富良野岳

上ホロ経由で花の季節の富良野岳に行ってきた。
朝早く札幌を発って十勝岳温泉凌雲閣前の駐車場に9時過ぎに到着、すでに駐車場は満車状態だったが、なんとか隙間を見つけて駐車。ここには、2年前に富良野岳~上ホロ日帰り単独縦走、昨年12月に氷雪訓練、そして今回で3回目の訪問。

上ホロ避難小屋でテント泊、翌日富良野岳という今回の計画は、会のメンバと一緒の5名パーティ。大型テントを引き受けてリュックはずっしりと重い。山にはガスがかかり見晴らしは悪いが、日差しが遮られ涼しいのがよい。D尾根を超えた上ホロ・富良野岳の分岐点には、例年比べまったく雪は残っていなかった。分岐点からのD尾根への階段登りは急登続きで一番苦しいところ。上富良野岳、上ホロカメットク山を通過し上ホロ避難小屋に14時前に到着した。



(上ホロ避難小屋に向かう途中のお花畑)

かなりの余裕でテント設営し、雪渓から水を補給して夕食作り、ワイワイ言いながら16時には夕食を終えた。風があるため外にじっとしていると寒い、ありったけのウェアを着ても寒い、行動中に停滞が生じた場合、短い時間でも低体温症に陥る可能性を実感した。寒いのでテントの中で雑談しながら、18時過ぎの明るいうちから就寝体制に入った。


途中で尿意を感じつつも外に出たくないので我慢し、寝ているのか寝ていないのか分からない状態のまま朝を迎えた。前日のカレーの残りで朝食を済ましテントを撤収していると、避難小屋に宿泊していた5名パーティが十勝岳方面に出発していった。我々も富良野岳を目指して上ホロ巻きルートを5時半に出発した。


(テントを撤収し、富良野岳方面に出発するところ)

その日も上ホロから富良野岳への稜線はガスがかかっていたが、チングルマをはじめ初夏の花が疲れを癒してくれた。何回かアップダウンを繰り返し、三峰山を通過し富良野岳との分岐点にくるとカラフルな色彩の多くの人で富良野銀座状態。


(富良野岳への途中で見かけた、面白い形の雪渓)

富良野岳への登山道には、コマクサやコイワカガミ、エゾルイソウ、ウサギギク、ミヤマアズマギク、イワブクロ、エゾヒメクワガタ、エゾハクサンイチゲ、イワヒゲ、エゾツガザクラ、エゾツツジ、エゾコザクラ、ハクサンチドリ、ゴゼンタチバナなど多くの花が咲いていた。花の名前を教えてもらいながら山頂に到着すると、ちょうどお天気も回復し素晴らしい展望が広がっていた。山頂に次々と登山者が到着してくる。顔の広いM浦さんは何人かの知り合いと挨拶を交わしていた。原始ケ原からの単独登山者も到着、途中長靴に履き替えながら2時間半かかったとのこと、すごいペースだ。


(富良野岳への途中にあったエゾルリソウ)

多くの登山者と挨拶を交わしながら下山の途中、下からU野さんが登ってきた。ポン友M山さんと一緒だ、3月にご一緒した時のお礼をした。4名で来ていて上ホロ側を回って帰るという、その元気に脱帽だ。


(D尾根から富良野岳を振り返る)

気を緩めず注意しながら下山し、13時に登山口に到着した。終始重たいリュックを担いて行動した割にはそれほどの疲れも感じず、自分の体力に少し自信がついた山行だった。上ホロ山荘で汗を流し、疲れを癒してから帰還した。

〔コースタイム〕
7/7(土)
9:25 十勝岳温泉着
9:45   〃  発
10:45 D尾根
12:45 上富良野岳
13:13 上ホロカメットク山
13:40 テント場(上ホロ避難小屋の横)
19:00 GN
7/8(日)
4:00 GM
5:40 テン場発
7:00 三峰山
8:05 分岐
8:50 富良野岳
9:10 富良野岳発
11:13 D尾根
12:05 駐車場着