遥かなるピリカヌプリを求めて

ピリカヌプリに行ったので、次は1839!

藪山登山 百松沢山

2013年11月05日 | 登山:札幌近郊

平成25年11月3日(日) 曇り 百松沢山(宮城の沢右股から左股へ周回)

林道と沢と藪を漕いで夏道のない百松沢山に行ってきた。できる限り林道を利用し、できる限り藪のない沢を利用し、最後は源頭からピークまで藪を漕ぐ。積極的に沢を遡行していないので、沢登りというのではなく、藪山登山という言い方がふさわしい。三角点を目指したり、一定標高以上の山を登るといった山行は、まさにこの藪山登山というジャンルにカテゴライズされるのだろう。 長靴が適しているというので、幌尻岳で履きつぶした代わりの長靴をホーマックで購入して臨んだ。

メンバはS水さん、M村さん、N川さん、M田さんと私の5人。実力者の中に一人だけ初心者が入ったというメンバ構成、ついていけるだろうかという一抹の不安を抱えて手稲平和霊園を8時に出発した。

(最初の渡渉点)

最初は林道歩きから始まり、P357の二俣を右側に進む。この付近にくると地図には林道として表記されているも、ほとんど廃道となっていて、水量の少ない沢登りという様相となってくる。苔むした石に足をとられないように注意して進む。 C750付近までくると沢型も終わって藪漕ぎとなり、木や笹に掴まっての急登となる。とにかくお荷物にならないように必死で登った。救いは夏のような密集した藪漕ぎでなかったことである。百松沢山の西側のP970(ここにも三角点がありました)まで登り、ぼんやりした尾根を伝って百松沢山に到達した。


百松沢山の山頂は背の高い根曲がり竹に覆われて見通しが利かない。木に登って、神威岳、烏帽子岳などを山座同定した。 下山は、北北東に向かって現れた沢型を下った。いつも思うことであるが、沢を目指して急坂を下っていく先に崖や滝があったらどうなるんだろうと思ってしまう。藪山登山に求められるものはたくさんあるが、なにより重要なのはルートファインディングであろう。下山時に沢ひとつ誤るととんでもないことになる。

(笹薮だらけの百松沢山ピーク)

山行前には自分なりにルートを調べておく。地形図を見て現地を想像しながらこっちかあっちかと考えるのだが、はっきり言って沢の向きと等高線の密度ぐらいしか目に入らない。経験者は、沢の曲り具合から滝の予測もできるという。N川さんの地形図を見ると、大事な分岐点に印がつけられていて、この先が核心部だという。同じ地形図を見ていても見えてくるものが違うようだ。体力だけでなく山への知験もまだまだ遠く及ばない。


水がちょろちょろ流れる沢を下りていくと林道らしき跡に合流する。地形図に示されたもの以外にも林道跡は多くあり、どちらに行くのがよいのか迷ってしまう。我々も目測を誤って林道行き止まりから再び急斜面を下って沢に降りながら、やっと雪山登山で利用されている明確な林道に合流した。


漠然と登山に対して求めていたものがこの山行にあったような気がした。藪山登山(似てはいるが沢登りとは異なる、滝はなくてもよい、できればないほうがよい、でもあってもよい)は、おもしろい。

 


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1 コメント

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今年の百松沢山登山について (ゆー太郎)
2014-09-09 17:30:28
はじめまして。
ゆー太郎と申します。

夏場の百松沢山を一度、登ってみたいと願っている者ですが、一人での挑戦はかなり勇気が必要で、なかなか実行できずにおります。

今年(2014年)も登られる予定はございますか?
そのご予定がありましたら、是非、私も加えて頂きたく思います。

突然の申出、大変失礼ですが、どうぞご検討の程、宜しくお願い致します。
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