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読図訓練本番 山之神~山田峰

2016年04月12日 | 登山:札幌近郊
平成28年4月10日(日)山之神~山田峰

空には青空が広がり、絶好に登山日和となった。
豊滝除雪センターで車に乗り合わせ札幌岳登山口に集まった車は5台、読図訓練に総勢20名が参加した。会のイベントにこんなに大勢のメンバが集まることはめずらしい。

それぞれ事前に決めた数名のパーティに分かれて8時に登山口を出発した。
我々の班は、O谷さん、O高さん、S藤さんと自分の4名、元気のよい人たちばかりなので安心でもあり心配でもあった。

前回の下見から尾根上の細尾根を行くのに時間がかかりそうに思えたので、当日は登山道を少し進み最初の沢徒渉地点の手前から山之神を直接目指すルートとした。南側の急斜面は雪が締まり、かろうじて登山靴でキックしながら1時間弱で山之神まで到着した。(アイゼンがあればもっと楽に登れた)
ピークには誰が付けたか”山ノ神”という標識がつけられていた。


(山之神ピークに到着)


(薮の細尾根を行く)

木が密集した稜線上を進んで750Pを越えると反対側はスキー向きの広々とした疎林の緩やかな斜面となっていた。林道を超えた先にはこれから目指すピークがそびえていた。


(林道手前から目指すピークを眺める)

林道を超えて再び尾根に取りついていくと、いきなりクマの足跡を発見、クマの足跡は山田峰の付近にもあった。尾根の左側にできていた雪庇を避けながら標高差200mほどを登り最高標高点の960Pで休憩していると山田峰方面から人の声が聞こえてきた。我々とは逆のルートを辿っていたM井さんたち3名グループだった。


(見晴らしのよい山田峰、正面に見えるは盤の沢山)

最後広い稜線上を歩き本日のターゲットである山田峰に到着、札幌の街並み、札幌岳、盤の沢山、烏帽子岳など周りを広々と見渡すことができる景観のよいところだった。


(山田峰から960Pに戻る)

山田峰からの戻り960Pの手前でOさんなど6名の読図パーティと交差した。もしここを一人で訪れていたならかなりの緊張感があったと思うのだが、これだけ大勢の人がいると藻岩山に登っているような感覚になってくる。クマの足跡もちっとも怖く感じない。集団心理というものは不思議なものである。同じ山に登っても一人と複数では覚悟や気持ちの持ちように大きな隔たりがある。


(雪庇が崩れている)

最後は札幌岳方面に延びる尾根上のコルから広がる緩斜面を林道方面に降りる。扇状の地形はどう行っても自然と沢に誘導される。あっという間に林道に合流し登山道をだらだら歩き、登山口まで戻った。登山口にはA井さんたちが既に下山していた。



事前に十分にルートをチェックし、また天気に恵まれたおかげで、地図とコンパスで現在位置や目指す方向をしっかりと確認しながら行動することができ、読図山行の目的を十分に達することができた。また、下山してからO谷さんのサプライズがあり、登って良しの降りて良しの大満足の一日だった。

〔コースタイム〕 地形図
札幌岳登山口8:00 尾根取付き8:22 山之神8:52
林道交差9:30 765P9:43 960P(最高点)10:40 山田峰11:00
960P11:11 林道交差11:33 登山口12:12

(コメント)
山之神を目指すにはいろいろなルートが考えられるが、林道側から回り込んでいくコースだと楽して行けて、スキーも楽しめると思われる。
また、山田峰については、尾根をスキーで行くのは厳しいが、今回の下山ルートで通過した尾根上のコルであれば登りも下りもスキーで問題ない。

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