般若心経

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四国八十八ヶ所

般若心経

2018-04-23 | Weblog
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 玄 関




 数十年前のことです。勤めていた会社が新規競合会社の参入により経営危機に陥ったことがありました。そのときお客様のつなぎとめのために、全社員が県下のすべてのお客様のお宅を訪問することになり、日ごろは機械相手の私たちもかりだされました。営業やお宅訪問の経験など全くなく、最初は戸惑いの連続でした。
 数日たったあるとき、一緒になった営業のひとりの課長が「いい事を教えてあげましょう」と言って話してくれました。それは「まず、玄関へ入ったら履物を見たらいいですよ。履物がきちんと揃っているかどうかを見ることです。そのお宅のご主人や奥様の人となりが分かります。履物を見てから話を始めれば話を進めやすいですよ」ということでした。
 それまで、お客様のお宅に入ったときそれぞれの雰囲気を感じ取ってはいましたが“なるほど履物を見ればいいのか”、妙に納得したものです。
 夏に近い2か月ほどの期間、千軒近いお客様宅を訪問しました。
この間、営業の課長から聞いたこの話は大変役に立ちました。