「世界で一番美しいマンダラ図鑑」
(正木 晃/著 エクスナレッジ 168p)

図書館の新刊書棚に並んでいましたので、借りてみました。
目次より
・ 日本のマンダラ
・ チベットとブータンのマンダラ
・ 立体マンダラ 都市マンダラ
・ 世界のマンダラ 新しいマンダラ
マンダラとは
「密蔵は深玄にして翰墨に載せ難し。更に図像を仮りて悟らざるに開示す」
(密教の教えは深く神秘的であって、文字だけでは伝え難いのです。
ですから視覚的表現を用いて、理解できない人の眼を開きます)
『御請来目録』(空海)
この本では日本や世界中のいろいろなマンダラを見ることができ、解説もついています。
数十年前のことになりますが、仏具屋さんから曼荼羅を勧められたことがあります。祭壇の左右にかけると祭壇が一段と豪華になり際立つといわれ、1メートル四方ほどの掛け軸で、50万円ほどでした。そのときはマンダラのなにたるものかは知る由もなく、単なる飾り物にしか思えず購入はしませんでした。
退職後、四国のお寺参りで曼荼羅を目にするにつけ、よくぞこれだけのものを画いたものだとその意味するものを考えるよりも制作過程に思いがいってしまいます。
10数年前高野山霊宝館で曼荼羅を見たことがあります。それはそれまでに見たものとは比べ物にならないほど大きなもので、その大きさとち密さに驚いたものです。
そのときなぜだか、あの仏具屋さんの曼荼羅を買わなくてよかったと思ったことを憶えています。仏具屋さんの曼荼羅が小さかったということではなく、曼荼羅というものはそれなりの場所、それなりの人の傍にあってはじめてその価値が表れるのだと思ったような気がします。
・ 著者正木 晃氏は2018年4月から9月にかけてNHKテレビこころの時代で6回にわたり「マンダラと生きる」と題されてお話しされました。

・ 四国八十八ヶ所第二十二番札所平等寺ではコロナ平癒と亡くなられた方々の供養のために今月21日竹曼荼羅作製を計画されているそうです。
竹に字を書き、中に照明を入れ組み合わせて曼荼羅にするもので5メートル四方のもの2面の大きなものです。

梵字のマンダラです