般若心経

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般若心経

2024-03-19 | Weblog

 ついで参り

 ついで参りをご存じでしょうか。
旅行のついでにお寺や神社にお参りをしたり、父方のお墓参りのついでに母方のお墓に参るとか、回忌参りの折に並んでいる縁者のお墓に花を手向けるなどのことで、ついで参りは誠意がない、縁起が悪いなどとよくないことだと云われています。これは私の地方だけで云われていることだと思っていましたが、ネットで見るとどうも全国的に云われていることのようです。
 3月10日の平等寺(四国第二十二番札所)オンライン茶話会でも質問に取り上げられていました。
「ついで参りはよくないか」という質問にご住職は「よくないことはない。どんどんやってもらって結構です」と答えられていました。
お話しの中で、薬王寺(四国第二十三番札所)のことを取りあげていました。薬王寺は厄除けの寺として有名で正月三が日の参拝者は一年間のお遍路の数より多く、薬王寺の帰りについでに平等寺へ寄って帰るという人が大勢いるそうです。平等寺としてはこれほどありがたいことはないとご住職は話されていました。
 私もそう思います。墓に祀られている当事者ではありませんので思うだけですが、同じ一族の隣の墓に回忌参りでわんさかと花やお供え物が盛られ、数年に一度しか来ない縁者が見向きもせずに帰ってしまうなどこれほど寂しいことはないでしょうか。花の一本、お菓子のひとつでも供えてくれるやさしさ、久しぶりに見る子や孫の顔、手を合わせてくれるだけでも喜ばれるのではないでしょうか。
 買い物帰りの墓参り、旅の途中の寺社参りも然り、これがよくないことだと考えると行動が半分になります。帰りに他の神仏に参ったからご利益は減らしておこうという神様、仏様はいないでしょう。良し悪しは自分が決めていること、気にせずにプラス思考で考えればどうでしょうか。


 お彼岸のお墓参りに行くと父母の墓に花が挿されていました。