ノルディックボール
ノルディックボールを買いました。
ネットで見ると実に多くの種類があります。選択にあたっては先日の講習会でいろいろ話を聞いたことが役に立ちました。中にワイヤーが入っている折り畳みタイプのベルトがリングになっているもの選びました。
伸縮とベルトの着脱が簡単なためです。誰にとってもこれがいいというわけではなく、使用条件により選択は異なります。
さっそく使っています。使ってみてやはり素手で歩くよりスピードが出ます。1本より2本の方が姿勢も良くなるような気がします。
歩いていて注意しなければならないのは溝に被されたグレーチングと呼ばれる鋼鉄製の蓋です。1本のときには無意識に除けていましたが、2本になると意識しなければ蓋の隙間にポールの先を突っ込んでしまいます。そのうちに無意識に除けるようになるでしょう。
杖を持って歩くお遍路でも常に注意しておかなければ、このグレーチングの隙間に杖の先を突っ込んでしまいます。隙間に突っ込むと上部は手で前に行こうと力がかかっていますので、テコの原理で隙間に入った杖の先にはかなりの力がかかり、反動を受けます。ときどき杖の先に横に線が入っているのを見ますが、これはグレーチングに杖を突っ込んだためです。
話は変わりますが、昔からお遍路で歩いているときに、‟橋の上では杖を突かない„ようにと教わります。これは橋の下にはお疲れになった弘法大師がお休みになっているためであると云われています。
(愛媛県大洲市十夜ヶ橋)
最近のバスツァーでは弘法大師は高野山奥の院で入定されているのではないかとか、太平洋に面した土佐の浦戸大橋とか宇佐大橋の下では寝ようにも寝られないのではないかと異議を唱える若い人がいます。実際、どぶ川にかかっているような橋の下にお大師様がお休みになられているとはどう考えても無理があります。
これは昔、田舎の木造の橋は木材の節約と腐食防止のため敷板に隙間を開けて取り付けていました。この隙間に杖が入るとグレーチングと同じく反動を受けるとともに悪くすれば杖を落としてしまいます。団体で移動しているときにひとりでも杖を落としてしまうと全体の行動に支障が出てきます。ひとりのときでも同じです。このために橋の上では杖を突かないように、杖は持って歩きましょうということになりました。この教えを徹底するために弘法大師の故事になぞらえて橋の下ではお大師様がおやすみになられているからと教えているのです。
常にお大師様を思って歩きましょうということなのでしょう。
ポールのハンガーを作りました。