庭先の四季

庭先や近隣の四季の変化や歳時記、自然観察、動植物等を中心に
綴ります。

鳥インフルエンザ発生に想う

2016-11-29 09:53:58 | 日記・エッセイ・コラム

今朝のニュースで、新潟県関川村の養鶏場でH5型の高病原性鳥
インフルエンザウイルスが確認され、感染の拡大防止に向け、飼育
されていた鶏約31万羽全て殺処分とし、処分した鶏は焼却して
地中に埋め、消毒作業も実施するとの事。

また青森県でも28日、青森市の食用アヒル農場で高病原性鳥イン
フルエンザの感染を確認し、「フランス鴨」と呼ばれるアヒル約1万
6500羽全ての殺処分を完了させる予定との事である。

毎年今頃の季節になると鳥インフルエンザの発生により、何千、何万
羽もの鶏が人間側の勝手な都合で、有無を言わさず殺処分される
ニュースを聞くたび、心が痛むのは私だけだろうか・・・

もともと鳥インフルエンザウィルスの宿主の野鳥が、野生の自然状態で
大量死したと言う話は聞いたことがない。

人間側の都合で、効率第一で鶏をあんな狭いゲージに大量に押し込め、
不自然な密集状態で飼うのは、インフルエンザウィルスにとっては天国
の様な状態で、ウィルスにとっては自分が早く増殖するには、次の宿主
がすぐ隣
にいるため、最適な増殖環境と言える。

今のところ鳥インフルエンザウイルスは、感染した鳥との濃密な接触等
の特殊な場合を除いて、通常では人には感染しないが、将来人から人へ
直接感染できるようにウィルスが変異する可能性もある・・・

文明を発達させた人間は、自然を離れて密集して都市に住み、かつ、渡り
鳥の様に広範囲に移動する、ちょうど今の都市全体が養鶏場の様に不自然
状態と言えるのでは?

将来ウィルスが変異することの無いよう祈るばかりだが、殺処分にされ
何の罪もない鶏たちの冥福を祈るばかりである・・・

ちなみに今日は11月29日、語呂合わせでイイ、ニク(肉)の日だそうだが・・・
殺処分にされても食べてもらえず、成仏できない鳥達にとっては・・・とんだ
皮肉(ヒニク)な日としか言いようがありません。。。

竹工作で作った尾長鶏。

コメント
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