今朝のニュースで、新潟県関川村の養鶏場でH5型の高病原性鳥
インフルエンザウイルスが確認され、感染の拡大防止に向け、飼育
されていた鶏約31万羽全て殺処分とし、処分した鶏は焼却して
地中に埋め、消毒作業も実施するとの事。
また青森県でも28日、青森市の食用アヒル農場で高病原性鳥イン
フルエンザの感染を確認し、「フランス鴨」と呼ばれるアヒル約1万
6500羽全ての殺処分を完了させる予定との事である。
毎年今頃の季節になると鳥インフルエンザの発生により、何千、何万
羽もの鶏が人間側の勝手な都合で、有無を言わさず殺処分される
ニュースを聞くたび、心が痛むのは私だけだろうか・・・
もともと鳥インフルエンザウィルスの宿主の野鳥が、野生の自然状態で
大量死したと言う話は聞いたことがない。
人間側の都合で、効率第一で鶏をあんな狭いゲージに大量に押し込め、
不自然な密集状態で飼うのは、インフルエンザウィルスにとっては天国
の様な状態で、ウィルスにとっては自分が早く増殖するには、次の宿主
がすぐ隣にいるため、最適な増殖環境と言える。
今のところ鳥インフルエンザウイルスは、感染した鳥との濃密な接触等
の特殊な場合を除いて、通常では人には感染しないが、将来人から人へ
直接感染できるようにウィルスが変異する可能性もある・・・
文明を発達させた人間は、自然を離れて密集して都市に住み、かつ、渡り
鳥の様に広範囲に移動する、ちょうど今の都市全体が養鶏場の様に不自然
な状態と言えるのでは?
将来ウィルスが変異することの無いよう祈るばかりだが、殺処分にされた
何の罪もない鶏たちの冥福を祈るばかりである・・・
ちなみに今日は11月29日、語呂合わせでイイ、ニク(肉)の日だそうだが・・・
殺処分にされても食べてもらえず、成仏できない鳥達にとっては・・・とんだ
皮肉(ヒニク)な日としか言いようがありません。。。
竹工作で作った尾長鶏。