先日、「アリは本当に働き者なのか?」と言う記事を書きまいたが、今日はその続編として、
「働かないアリにも意義がある!?」 と言うことについて書いておきます。
先日の記事では、アリの巣のコロニーの中にいる働きアリを研究観察すると、約2割くらいの
アリは、ほとんど働いていないと言う、驚くべき!事実が観察されています。。
じゃあ、この働いていないアリは単なる怠け者で、穀潰し的な存在なのでしょうか?
コロニーがこなさなければならない仕事は、女王や幼虫、卵の世話、食料集め、巣の拡張や
補修、仲間の世話など、色々な事をやらなければならない上、仕事の一部はいつ何時、どの
くらいの量が 必要になるか?わかりません。
突発的に生じた仕事もこなせないと、コロニーにとって大きなダメージとなる場合もあります。
例えばエサ探しの場合など、セミの死骸など大きなエサが見つかった場合など、多数のアリ
でエサを回収しなければなりませんが、総ての個体が働いていて、手の空いた個体がいない
と、エサを回収するためのメンバーを集めることができません。
そのような場合に備えて、「そのとき」が来たらすぐに対応できる「余力と」として、一見無駄に
見える働かないアリにも、存在する意義があると言えます。
では、よく働くアリと働かないアリの違いは何?と言うと、「仕事に対する腰の軽さ」の個体差だ
そうです。(この辺は私たち人間社会でも同じですね!)
幼虫がたくさんいて、みんなが腹を空かせている時は、たくさんのアリが働いて幼虫にエサを
やる必要がありますが、幼虫が満腹している時は、それほど多くのアリが働く必要はありません。
つまり、幼虫のだす「エサをくれ!」と言う刺激が強くなるに従って、あまり働かない「腰の重い」
アリたちも順次働き出して、幼虫にエサを与え始めるそうです。。。
ずっと働かないアリは、何も好んで働かない怠け者ではなく、働きたいけど鈍すぎて?つまり、
腰が重すぎて仕事にありつけない?個体だと言えますが、コロニーのいざ鎌倉!の場合に備え
る意味で、存在する意義がある!と言えます...
ハイビスカスのつぼみに群がる虫やアリ。
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