くまきち日記

名古屋に住んでいる、くまきちのたわごと。

『ヘドウィグ』 デザイナーが語る衣装の特徴

2016-03-15 01:22:30 | YB&ユン・ドヒョン


















彼女になった彼等・・・『ヘドウィグ』をまとった彼等

-ミュージカル『ヘドウィグ』衣装デザインを務めたアン・ヒョンジュ ショーグレード代表 


ミュージカル『ヘドウィグ』の主人公ヘドウィグは‘彼’と‘彼女’の境界にいる人物だ。
自由を渇望し‘女性’になることにしたが 安価な手術の失敗で“解かなければならない課題”を体に持つことになった。

ヘドウィグは女性の服を着る。ミュージカル『ヘドウィグ』で衣装とカツラ、メイクはもうひとつの‘作品’に数えられるほど重要な比重を占める。

アン・ヒョンジュ ショーグレード代表はミュージカル『ヘドウィグ』国内初演時から10シーズンすべての衣装を担当してきた。
2001年『オペラ座の怪人』の時から公演衣装デザインを始めて、『マンマ・ミーア』『プリシラ』『ウィキッド』『壁抜け男』『アランガ』など数多くの作品に名前を挙げた。

アン代表は『ヘドウィグ』以後すぐに『ウィキッド』に合流する予定だ。‘緑色の魔女’を主人公とするミュージカル『ウィキッド』も やはり衣装と扮装が際立つ作品だ。
この他にも『ママ・ドント・クライ』『ファントム』『グーテンベルグ』など今年多くのミュージカル作品が彼女のスケッチを待っている。

11日 ソウル松坡区可楽洞の作業室で会ったアン代表は「ヘドウィグの衣装にこの時代のファッショントレンドがある」と語った。

彼女は「ヘドウィグは(衣装が決められた)時代劇ではない上に、ジョン・キャメロン・ミッチェル(オリジナル作品監督兼俳優)が韓国公演に合うデザインができるよう許可し 
毎シーズン時代に合うトレンドを衣装に適用できる」とし「私にとっては創作作品と同じこと」と語った。すべての衣装コンセプトは俳優たちと疎通して決定された。
アン代表によると ヘドウィグの衣装で最も重要なのは‘生地’だ。特に最後のシーンでヘドウィグが着る、下着のような黒いホットパンツの生地を選ぶのが最も難しいと。
キャラクターの‘特性’上 厚みがとても薄くても、厚くてもだめだからだ。

アン代表は 誰が最も‘女装’が似合うかという質問には「確実に誰だと選ぶのは難しい」とし「どんな服、どんなメイクをするかによってどんな女性になるのか決まる」と語った。

次はアン代表が説明した それぞれの俳優別衣装コンセプト。今シーズン ヘドウィグ役を引き受けた5名の俳優のうち ピョン・ヨハンはまだ舞台に立っていないため除外した。

▲チョ・スンウ=チョ・スンウはトレンディな感じを生かした。装飾を一切使わずに簡潔ながらもスポーティな感じ。
もともと自信あふれる俳優なので服より俳優がいっそう良く目立つようにするためだ。
初めての登場の時マントを脱いだら派手な服を着ているだろうと観客は期待したが 白いTシャツとショートデニム姿だ。‘反転’というわけだ。
衣装も‘黒と白’2色の無彩色で簡潔に構成した。ホルターネックのスリーブレスのトップスにワイドパンツで‘オール白’の衣装を着せたのは
ファッショントレンドを考慮したのだ。またヘドウィグはほとんどハイヒールを履くが、チョ・スンウと話し合って踵の低いスニーカーに変えた。 

▲チョ・ジョンソク=チョ・ジョンソクは可愛くて女らしくて愛らしいコンセプトだ。ピンクの髪に‘ゴールドシャイニー’トーンの衣装だ。
手縫いの黒いミニワンピースにはスワロフスキーをひとつひとつ手で付けた。動くたびにキラキラ光る派手さを極大化した。

▲ユン・ドヒョン=ユン・ドヒョンは女性らしさよりはロッカーらしくデニムのベスト、ホットパンツ、太い網タイツで‘ロックスタイル’を強調した。
2014年オリジナル ブロードウェイバージョンと最も似ている。最初は腹部を見せるようクロップドトップスをデザインしたが、俳優の希望で‘覆うことに’なった。

▲チョン・ムンソン=チョン・ムンソンは女性よりももっと体が細くて美しい。こうしたスタイルを強調するために
黒いトップスに黒いスキニーデニムの‘オール黒’ファッションにスエード素材でできたバーガンディ色のニーハイブーツを履かせた。
ワンピースもやはり手縫いをひとつひとつ切ってスワロフスキーの宝石を付けた。
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