日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

「桃源郷」に住みたいものだ。

2005年02月07日 19時37分06秒 | 気まま日記
2005/02/07 monday
ある程度年齢を重ねても、世の中のルールや束縛を逃れて、悠々自適の生活を夢見ていますか?「桃源郷」は陶淵明(365~427年)の「桃花源記」に描かれた理想郷である。桃の花が咲き乱れる、俗世間を離れた平和な世界、仙境、ユートピアと訳されるが、かなり違うと思う。ユートピア トマスモアの主著(1516年刊)架空の国(ユートピア)の見聞記の体裁をとっている。共産主義、男女平等、または宗教上の寛容を説く。
陶淵明は役人生活の束縛を嫌って故郷に帰り、酒と菊を愛し、自適の生活を送ったが、その時に「桃花源記」を著した。中国の東晋の太元年中、武陵の漁師が舟で川をさかのぼって、桃の花が咲き乱れる林に迷い込み、林の尽きる水源の奥の洞窟を抜けると、秦の戦乱を避けて、この地に隠れ住んだ人々が数百年に渡って、平和な別天地での生活を営んでいた。
これを読むと、生きることは束縛も多く苦痛なものだ。しかし、生きるということは絶望的なことばかりではなく、方策はあるものらしい。自殺、それも集団自殺なんてもってのほかだ。
「桃源郷に行った」←リンク。まだ風邪がすっきりしない。咳が残っている。セールスなどの来客や電話に応対していると、ゆっくり休めないなあ。