こんばんは、ジニーです。
今日は読書感想を書いていきます。
王城夕紀さんの「青の数学」です。
古本屋で本の発掘をしているときに、見つけた本です。
タイトルがいいですよね、なんかオシャレ。
表紙の絵も印象的である意味ジャケ買いをした感じです。
(ダウンロードが主流になったいまジャケ買いは死語なのかも)
内容は、最初から最後まで数学だらけです。
かと言って数学ができないと意味がわからないとかはなく、数学をモチーフにした青春小説と思って読むこともできる内容です。
主人公は栢山(かやま)という少年。
物心ついた時から数学を続けできた人物。
彼を数学の道に招き込んだ柊(ひいらぎ)との約束で続きてきた数学。
「数学って、何?」という問いかけにいくつもの問題と、競い合う仲間とを通して見つけていくというストーリーです。
数学と聞くとなんだかクールな印象も持ちがちですが、この小説は一言で言うとバトルものです。
端末から接続する「E2」というネット上のステージで数学の問題を解くという決闘を行うのですが、これがなかなかにハードで熱い!
栢山はひたすら問題を解いてます。
ほぼ最初から最後まで問題解きっぱなしです。
問題そのものはあんまり出てこないのですが、それに取り組む様子が、水中にいるかのような息苦しさを感じるほど。
ああ、数学の問題解くのってこんな感じだよな、と思い出しました。
多分この作品って読後に数学をとても好きになるか、めっちゃ嫌いになるかなどちらかなのではないかと思います。
願わくば、前者の人が多いと嬉しい。
なんとなくライトノベルの雰囲気も持つ作品。
著者の数学をよりライトで身近なものにしたい、という想いが伝わってきます。
数学は苦手という方には手を出しづらい作品かと思いますが、ぜひ一度よんでみてほしい。
数学って熱いんだぜ!
っていうのを感じてみてほしいです。