希望は、明るい未来は
足元には転がっていない
はるか前方にいつも輝いている
だから、うつむかず、前をしっかり見据えて
歩かなくてはいけない
いろんな人がその口で、その耳で
確かめてきただろうその言葉
分かっていてもそんな風にできない時がある
不安はいつしか霧のように立ち込めて
昨日までの安心も、自信も真っ白な中に
閉じ込めてしまう
言い知れぬ恐怖が
じわりじわりと近づいてきて
奪われた視界の先に
希望も、明るい未来も確かめられない
そんな日はある
信じるしかない
どちらも変わらずそこにあると、信じるしかない
そして歩き出すしかない
こんなにも孤独で
こんなにも寂しくて
こんなにも辛いことはあるだろうか?
だから、誰かの言葉が欲しくなる
そのまま進めばいいと
そんなコンパスのような言葉が欲しくなる
僕は自分から尋ねてみようと思う
こんな時だから、声を上げて
不安だと言ってみようと思う
ひとりではどうしようもないのだから
誰かに支えて欲しいのだから
希望は、明るい未来は
そんな誰かが灯した優しさなのかもしれない
もしそうであるならば、僕も誰かの優しさとして
明るい灯火でありたい
そのために、歩かなくてはいけないのなら
足を前に出していこうと思う
心許ない足元に今は目を落としながらも
一歩、一歩
少しずつ目線を上げていけたらいい
誰かの灯した優しさに気づけるように
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