おはようございます、ジニーです。
まだ宣言はされていませんが、梅雨の気配は消えたように感じますね。
空もすっかり夏の空で、少しはじめっとした感じもなくなっていくでしょうか。
そんな中、まだ梅雨のジメジメした6月に読んだのが乾くるみさんの
「セカンド・ラブ」です。
大ヒットして映画化もした「イニシエーション・ラブ」の衝撃の再来という
触れ込みで気になっていた作品。
ようやく読みました。
「イニシエーション・ラブ」も今回の「セカンド・ラブ」もタイトルからわかる通り
恋愛がテーマとなる小説です。
普通に読む分にはいたって普通なラブストーリーです、ところがある所から
なんだか雲行きは怪しくなり、気づけば後味の悪さが残るイヤミスに変貌しています。
では、いつものように簡単に物語の紹介をしましょう。
舞台は1983年。
主人公が会社の先輩とのスキー旅行で出会った女性、春香。
ふたりはやがて惹かれ合い付き合い始めます。
両親を早くに亡くし、孤独とともに生きてきた主人公にとって初めて訪れた、まさに春。
幸せを満喫していたさなかに、春香そっくりな女性美奈子が現れる。
そこから主人公の恋心は揺れ動いていくのだが・・・・。
1983年という時代設定もあり、主人公にはどこか古風な考え方が根付いており、
それがどこか危うい考え方にも繋がっていくような印象を持ちます。
交通手段や、連絡手段、現代とはまるで利便性の違う時代のため
そういう考えの人がいてもおかしくないという、読み手とのギャップ感を
上手に消してくれているため、当初は戸惑いを感じつつも、気づけば物語の
中にどっぷり入りこんでしまっています。
また、当時の恋模様というのは、こういう形だったのかと思うと、
「信じる」ということがどれだけ大切になったのだろうと感じざるを得ません。
ただ、一方でそういったものが互いの結束を強くしていたのかもしれませんね。
この小説は、そこを上手に転がされる感じです。
読書というものは、少なからず読み手も主人公に感情移入するものです。
だからね、イヤミスというジャンルは食らってしまうのですw
あかんあかんと思いつつ、疑念が生まれ、その真実が見えたときに
たぶん自分が当事者なら耐えられないけど、疑似体験だから耐えられる
というような「怖いもの見たさ」がくすぐられてしまうからこの手の小説が
時々読みたくなってしまうのでしょう。
どちらかというと、「イニシエーション・ラブ」のほうが衝撃は大きかったと思います。
最初理解できなかったほどにショックだったので。
体制ができていた分、そう感じたのかもしれませんが、なんてことない会話の中に
あった伏線が、最後に効果的に活かされているところは秀逸でした。
ま、今回もすぐには理解できなくて、数ページ前に戻って読み直してしまいましたがw
なお、「セカンド・ラブ」、「イニシエーション・ラブ」はタロットカードが
それぞれの作品に裏テーマとして割り当てられています。
(この2作以外に、まだ2作該当作品があります)
本作に割り当てられているのは、「THE HIGH PRIESTESS」。
女帝です。
なるほど、女帝ですね。
もう一つ、本作を読んだあとに別の衝撃を受けました。
乾くるみさんって、男性だったんですね。
名前から勝手に女性のイメージ持ってました。
乾さんの作品は、個人的に読むのに体力がいるのですが、時々読みたくなります。
また、掘り出していきたいと思います。
以前書いた「イニシエーション・ラブ」の読書感想です。
こちらも読んでもらえると嬉しいです。
まだ宣言はされていませんが、梅雨の気配は消えたように感じますね。
空もすっかり夏の空で、少しはじめっとした感じもなくなっていくでしょうか。
そんな中、まだ梅雨のジメジメした6月に読んだのが乾くるみさんの
「セカンド・ラブ」です。
大ヒットして映画化もした「イニシエーション・ラブ」の衝撃の再来という
触れ込みで気になっていた作品。
ようやく読みました。
「イニシエーション・ラブ」も今回の「セカンド・ラブ」もタイトルからわかる通り
恋愛がテーマとなる小説です。
普通に読む分にはいたって普通なラブストーリーです、ところがある所から
なんだか雲行きは怪しくなり、気づけば後味の悪さが残るイヤミスに変貌しています。
では、いつものように簡単に物語の紹介をしましょう。
舞台は1983年。
主人公が会社の先輩とのスキー旅行で出会った女性、春香。
ふたりはやがて惹かれ合い付き合い始めます。
両親を早くに亡くし、孤独とともに生きてきた主人公にとって初めて訪れた、まさに春。
幸せを満喫していたさなかに、春香そっくりな女性美奈子が現れる。
そこから主人公の恋心は揺れ動いていくのだが・・・・。
1983年という時代設定もあり、主人公にはどこか古風な考え方が根付いており、
それがどこか危うい考え方にも繋がっていくような印象を持ちます。
交通手段や、連絡手段、現代とはまるで利便性の違う時代のため
そういう考えの人がいてもおかしくないという、読み手とのギャップ感を
上手に消してくれているため、当初は戸惑いを感じつつも、気づけば物語の
中にどっぷり入りこんでしまっています。
また、当時の恋模様というのは、こういう形だったのかと思うと、
「信じる」ということがどれだけ大切になったのだろうと感じざるを得ません。
ただ、一方でそういったものが互いの結束を強くしていたのかもしれませんね。
この小説は、そこを上手に転がされる感じです。
読書というものは、少なからず読み手も主人公に感情移入するものです。
だからね、イヤミスというジャンルは食らってしまうのですw
あかんあかんと思いつつ、疑念が生まれ、その真実が見えたときに
たぶん自分が当事者なら耐えられないけど、疑似体験だから耐えられる
というような「怖いもの見たさ」がくすぐられてしまうからこの手の小説が
時々読みたくなってしまうのでしょう。
どちらかというと、「イニシエーション・ラブ」のほうが衝撃は大きかったと思います。
最初理解できなかったほどにショックだったので。
体制ができていた分、そう感じたのかもしれませんが、なんてことない会話の中に
あった伏線が、最後に効果的に活かされているところは秀逸でした。
ま、今回もすぐには理解できなくて、数ページ前に戻って読み直してしまいましたがw
なお、「セカンド・ラブ」、「イニシエーション・ラブ」はタロットカードが
それぞれの作品に裏テーマとして割り当てられています。
(この2作以外に、まだ2作該当作品があります)
本作に割り当てられているのは、「THE HIGH PRIESTESS」。
女帝です。
なるほど、女帝ですね。
もう一つ、本作を読んだあとに別の衝撃を受けました。
乾くるみさんって、男性だったんですね。
名前から勝手に女性のイメージ持ってました。
乾さんの作品は、個人的に読むのに体力がいるのですが、時々読みたくなります。
また、掘り出していきたいと思います。
以前書いた「イニシエーション・ラブ」の読書感想です。
こちらも読んでもらえると嬉しいです。
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