ジニーの、今日も気まぐれな感じで・・・

気負わず、気取らず、ありのまま。
ゆるりと思ったことを書いていってます。
お気に召したらうれしい限り。

有川浩 『阪急電車』 読了

2018年09月06日 23時07分42秒 | 読書
こんばんは、ジニーです。


久々にほっこりした作品を読みました。
「阪急電車」。
有川浩さんの作品です。


映画化もして、ブームにもなった本作。
恥ずかしながら、初めて読みました。


ごめんなさい。
今の今まで読んでなくて、ホントごめんなさい。

読み始めから、「あー、これ好きだわぁ」。
なんて思ったら、もう僕の負けです。

それからは、一つ一つの物語をウキウキしながら読んでいきました。

阪急電車の今津線を舞台にした、連作短編小説です。

宝塚 - 西宮北口間の8つの駅がそれぞれの短編のタイトルとなり
舞台になります。
それぞれにフィーチャーした主人公と関わった人物が
次の短編での主人公になったり、まさに「袖触れ合うも多生の縁」といった
関わりを感じる作品です。

やわらかい恋の話あり。
恋人を奪われた悲恋と怒りの物語あり。
いろんな人間模様が切れ味良く紡がれ、それぞれにバトンを渡していきます。

作品の中に出てきた「機微」という言葉。
その言葉の意味するところを存分に、さまざまな角度から堪能できるのは
有川さんならではの贅沢のようにも感じました。


自分の人生の主人公は自分です。
それぞれの人生の主人公である、ひとり一人が押し込められたような
電車では、気にしていないだけでいろんな物語が
ついたり離れたりしながら息をしているのかもしれません。



読んでいる間も、読後も、幸福な満足感を与えてくれる作品。


遅くなったけど、出会えてよかったと思える作品でした。




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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (みき)
2018-09-07 12:24:01
こんにちは。
私もこの作品は好きで、読みたくなると図書館から借りてきます。
以前(キンキキッズの前)宝塚が好きで、よく阪急電車に乗って観に行っていたので、このお話を読むと別の意味で懐かしく思ったりもします。
たしか大学生くらいの初々しいカップルの話しもありましたよね。このお話が好きでした。
ジニーさんはいろんな作家さんの本を読まれているので、毎回参考にさせていただいています!

今週末がライブでしたっけ?
楽しみですね!!!!!!!!!
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