ジニーの、今日も気まぐれな感じで・・・

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高野和明 『13階段』 読了

2018年07月21日 23時36分40秒 | 読書
こんばんは、ジニーです。


昨日、1冊読み終わりました。
高野和明さんの「13階段」です。


冤罪の可能性がある死刑囚の無実を証明するため
元刑務官と、元服役囚のコンビが真相を解明していくという
ミステリー作品です。

この死刑囚になぜ冤罪の可能性があるかというと、事故により
事件前後の記憶を失ってしまっているためです。
状況証拠としては、その死刑囚が殺人を犯したとしか考えられないのですが、
たった一つ思い出した「階段」の記憶だけを手掛かりに
手探りの捜査を進めていくという物語。




これは、個人的にめちゃくちゃ面白かったです。
キャラクターの魅力、徐々に明らかになる謎の真相、
迫りくる死刑執行のタイムリミット。
すべてが圧倒的で、早く次を読みたいと強く感じさせる本でした。


ここでそう来たか!
というような瞬間もあり、しかしそれがそのまま最終的な真相につながるほど
単純ではないストーリー。
いやあ、江戸川乱歩賞をほぼ満場一致で獲得したのもうなずける作品です。

まるで自分も一緒に真相を探っていっているような感覚になり
登場人物の一人になったような錯覚に陥る本作は、
ミステリー作品の醍醐味というものを存分に味わえる素晴らしい作品だと感じます。


今年、たくさん本を読ませてもらっていますが、
ベスト3に入るほどの作品です。
というか、「十角館の殺人」と並んでトップです。



多くの方が読まれている作品だと思いますが、
まだこの作品に触れていない方は、ぜひ手に取ってほしいと思います。




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