キッズモトクロス参戦記 2005年~(IAライダー直人)

チェアスキーのオフシーズンや、モトクロス以外の話題も書いています。

術後の経過観察

2018-08-10 15:03:36 | 病院・入院生活

2018年8月10日(金曜日)

 

術後、切った骨・組織などからの出血や、今回の処置をした硬膜から、にじみ出てくる髄液を、体の外に出すために付けられているドレーン(チューブ)。

そのドレーンのバッグに、貯まる血液量や髄液量をこまめに看護士さんがチェックしています。
また、夕方?夜?には、手術に立ち会った先生方が、かわるがわる見に来ては、直人の様子を聞いています。

術後は、血液量が上回っているために・・・真っ赤。
しかし・・・
時間の経過とともに、出血量が少なくなると・・・透明感が増してきます。
髄液は・・・水のように、透明な液体だからです。

術後、先生からの報告でも、予想以上に空洞症部分から流れ出てくる髄液の量が多く・・・
その外側の硬膜を縫い合わせても、縫い目からジワジワと出てきちゃうんだよね~?

ってなことで、主治医の方も・・・少なからずとも、髄液の多さに次の手を考えているようです。

昨晩ですが、やはりバックに貯まっている量を確認しに来た際・・・・助手の先生。

”今、首の根元からドレーンを引っ張ってますけど、やはり昨日と比べて見ても・・・量が減っているとは思えないので、谷口先生とも話をしたのですが・・・
次の手として、腰髄のL5番ぐらいの場所に、追加でドレーンを入れて・・・
首から出てくる髄液の量を調整してみようか?と・・・考えてます。”

元々、埼玉医大でT6の下からSSシャント術で、1本入っていますけど・・・?
それを、無視してって~ことですが?
じゃ~また、リオペですね~?

”現在こっちでは、そのチューブがちゃんと仕事をしていないと考えてますから、松本君の場合は、胸から下の麻痺があるので、全身麻酔をして手術って~大げさなことではなく、処置が可能と考えてますから、あまりご心配には及びません・・・”

あ~そっか~、そもそもまったく感覚の無いエリアってことね~~~~

正直、納得していながら心の中は微妙です。

早ければ明日の土曜日にも、腰からドレーンを追加することになりそうです。

 


脊髄空洞症 谷口式シャント術後・・・

2018-08-09 14:59:22 | 病院・入院生活

2018年8月9日(木曜日)

 

術後、2日が過ぎました。

何でしょうね~?
こっちが、理解できないぐらい、痛みが無いようです・・・
あまりにもなさ過ぎて、感覚麻痺にでもなっちゃったか?と不安になり・・・
先生に来てもらい、傷口を見ていただくと、さわった瞬間

”痛て~~~~~~~~~~”と、真っ赤な顔に変身。

先生”あ~問題ないですね~”と、笑いながら・・・
こっちも大爆笑でした~

付けている首の装具の位置が、バッチリなことで・・・
痛みも軽減させているようです。

痛みが無い分、何も気にならないと、今度はヒマで時間がたちませんよね~寝てるだけじゃ~?

携帯に拍車がかかって・・・腕が疲れる事態に・・・・!

直人なりに考えたんでしょうね~
画像の通り・・・
ナースコールのコードを、上手にライトのアームに引っ掛けて・・・
目の前に携帯が固定できるように、コートの位置を調整してから固定したようで・・・

”超~ベスポジで、見れんだよ~これだったらず~っと見てられるし・・・”と!

ドヤ顔で言われ・・・・


大爆笑しました~


病室に来る看護士さんも、瞬間に大爆笑・・・・”こんな患者さん初めて”と、口をそろえて言われてました~


手術の結果は1年後?

2018-08-08 14:53:01 | 病院・入院生活

2018年8月8日(水曜日)

 

8月6日のAM8:45~

直人の再手術?(この病院では初ですけど!)

こっちは、8時前には病院へ到着して、オペ室に行く前の準備を手伝います。

直人・・・かなり寝ぼけている様子でした!

 

無事に、予定通りストレッチャーに乗り換えて、中央手術室に8:45笑顔で入室。

今回の手術・・・
直人が手術室に入室後、オペ看が控室に来て・・・

 

PHSを預かりました。

基本的に手術中は、院内からの外出を控えてください・・・
手術の進み具合など、また、緊急の状況などが発生した場合には、これで連絡をさせていただきますので、常に携帯をお願いします・・・

ほ~~~なるほど・・・

で・・・その間、直人の部屋でテレビを見た入り・・・
昼は、食堂で・・・・
と、のんびりしていると・・・


PM2:50ごろに、PHSが鳴ります?


”手術室看護師です・・・
 一番重要な部分が、無事に終わったようです”

そうですか~連絡ありがとういございます、じゃ~もう、閉じるんですか?

”はい、その前に、さまざまな処置をしてからですが・・・あと、数時間で終わる見込みです”



こりゃ~見守っている家族としては、本当にありがたいシステムです。
手術室から、直接、連絡がくるんですよ~~~~~~
いや~精神的に、比べ物になりません・・・・マジ!


どの病院も、このシステムを取り入れたら・・・・
不安なく、時間を過ごせます。


PM4:00~
PHSにて、手術室横にある部屋に呼び出されました。

行くと、主治医の谷口先生が・・・”お~お父さん・・・待ってたよ~”で、部屋に入ります。

進路を確保するために外した骨(椎弓)を、今、元の位置に戻しているところだけど・・・

やはり、かなりの量の髄液が、頸椎2~4番エリアに進入してたね~
最初、3・4の骨(椎弓)を外すって、説明したけど・・・外したのは3番だけで、進路が比較的良く見えたんで、4番は強度に影響ない程度に削って広げたよ!
脊髄神経(前根・後根)右のできるだけ外側(軟膜・くも膜と脊髄神経との感覚)に大きく貯まっている空洞症エリアを見つけ出して、なおかつ探りながら、運動神経路・感覚神経路の間からアプローチして・・・一気に髄液が、外にあふれ出てきたよ~

その後もさ~チョロチョロチョロチョロと出てくんだよね~
後々の事を想像して、気持ち広く開いて・・・
そこが後から癒着しては、な~んも意味ないからね~特殊なゼリー状の物(新素材?)を張り付けて、癒着しないようにして・・・
最後に、硬膜を縫い合わせたんだけど・・・
これがしぶとく、髄液がにじみ出てくるんだよ~

さすがにこの位置で、これ以上開けないから・・・

1~2日、ドレーンに貯まる髄液の様子を見ながら判断しないと?

5日以上経過しても、まだ髄液が出てくるようであれば・・・
怪我をした傷口近くから、さらに追加でドレーンを入れる必要があるかも?

今後どのぐらいで、圧が安定するか?も、気になるね~



総合的に、うまくいったかどうかは・・・・・はっきりわかるのは1年後だね。

2~3ヶ月で、ど~のこ~の言える症状じゃ~ないってことだけは・・・お父さん、理解しておいてね!

定期的に通ってもらって、MRIで状態を確認し続けるから・・・・


PM5:30・・・
PHSより・・・
今、ICUに入りました~
一通りの装置の確認が終わりましたら、お会いできますよ~~~
麻酔からも、覚めてますから・・・会話も普通にしてますからね~お元気です。


麻酔が効いているからでしょうが・・・
痛みがまったくないようで、本人は、かなり体が楽だと言ってました。

助手の先生からも、術後に運動・感覚機能の確認をした報告を聞きますと、新たに気になる機能障害は、今のところは確認できなかったとのこと!
今後も随時、注意して確認します・・・でした~


昨晩は、痛みも無く・・・
かなりぐっすりと!寝れたようでした。

 

経過としては、気になる変化も無いようで、術後1日でICUから病棟個室に移動。

寝れるだけでも、術後の回復に大きな影響があるますよね~・・・・ありがたいです。

お約束ですが!食欲・・・・ゼロ!

首を固定した状態で、寝てますが・・・
この装具のおかげで、傷口がどこにも触れることなく、それで痛みも無く寝れてるようです。

直人から個室に移ったとの連絡が来て・・・ちょっとホッとした気分で!

 

夕方に、嫁と二人で様子を見に行ったのですが・・・
本当に昨日、手術したの~?と、言いたいぐらいに、顔色も良く・・・
昨日に続き・・・まったく痛みが無く、楽に過ごせてるとのこと!

先生の心配通りで、髄液の出ている量は、やはりかなり多くって、止まる気配はゼロって~感じでしたね~

直人からの事情聴取では・・・
体の感覚で、今までと違うことは無いようですが・・・
首をがっちり固定してるので、動きに制限が出るのと、点滴が邪魔!で、まだ詳しくは自分でもよくわからないと・・・先生にも報告したんだそうです。

首の固定で、横を向けない直人は・・・テレビが見れね~よ~

その分、携帯三昧の日々が、続くのでしょうか?




とにかく今・・・・・




直人の笑顔が、見れることに・・・




神経病院の、先生方・スタッフの皆様へ心から感謝です。


手術が無事に終わったら、学会報告レベル!

2018-08-03 14:48:43 | 病院・入院生活

2018年8月3日(金曜日)

日本脊椎・脊髄神経手術手技学会の会長をされているのが、直人の執刀医の谷口先生なんです。

昨日、手術前の説明がありました。
やはり症例として、日本で2例目となる手術のようです。 

1例目の患者さんにおこなわれた、手術の映像を大画面で見ながらの進行説明!

”いや~見ない方がよかった!だってさ~寝てる間に、こんなことされてんだ~って考えると逆に恐ろしいよ~” と、本人!
しかしこのような説明は、今までいろんな手術を経験してきましたが・・・
実にわかりやすく、どのように血管を避けて進み・・・
どこと、どこに進行上の峠があり・・・
どのようにメスを入れると、その先の状態が・・・と、理解できます。
またその先、どこまで進めば・・・?

むしろ、色々と素朴な疑問も聞いていただき、かなり勉強になりました。

一番の問題は、どの位置から正確にアタックを始めるか?
ピンポイントで調べるために、昨日の夕方さらに首の根元部分を集中してMRIの撮影が追加でありました。

先生からは、少しでもリスクの少ない場所で、精密検査のMRI画像を見る限りですが、彼の場合はC3~C4(首の根元、頸椎3~4番)から進入・・・

最初の延髄からの進入・・・これに比べると、なんか素人的には、不安が少し減ったように感じますが・・・?現実はね~~~
 
詳しい内容を、書き出すと長文になるので・・・
ざくっと書けば!

脊髄神経層の、空洞症になっている部分の中でも・・・・
大きく髄液が溜まっていて・・・
なおかつ、神経層の中心からできるだけ外側に、髄液が溜まっている場所がずれているところに、ピンポイントで切開してシャント(一般的に用いるシリコンチューブを使わない、谷口先生オリジナル処置)するとのこと。
この位置を微妙にでも間違えると・・・
恐ろしですが、今の症状よりも後遺症として、さらに悪化の危険が十分にあると・・・おどかされましたよ~(笑いですけど!)

前回同様に、アタックするための通路として、3・4番後ろにある椎弓を切って取り除きます。
処置が終了後は、またまた外した骨(椎弓)を、プレート固定するんだそうです。
これは、よほどの理由が無い限り、直人の体から外すことは無いだろう・・・との説明。

手術は・・・
予定通りの6日(月)ですが、朝一で8時半にはオペ室に入るんだそうです。

で、終了予定ですが・・・

”順調に進めば6時かな~?・・・でも、この手の手術で順調には!あり得ないからな~?ICUにもどれるのは、それ以降だね~長くなるよ~多分”

10時間コースのようですね~?

脊髄損傷してからの手術としては、術後の痛みが一番辛いことになるのかな~?

でも、このチャレンジの先に、自分のやりたいことがあるんですからね~
やるっきゃ~ない・・・

谷口先生は、この手の専門医としては、日本を代表するトップドクターです。




必ず、成功します。




:画像は、病院横で日焼けタイム!&髪色に注目・・・

でも、後頭部の首部分・・・手術前には、綺麗に剃られます!


再手術の日程が決まりました~

2018-07-25 14:42:47 | 病院・入院生活

2018年7月25日(水曜日)

昨日の夕方ですが・・・

直人の病室に、先生方がぞろぞろと来られて・・・

検査の結果、リオペ(再手術)しましょう・・・

画像からの判断と、直人の現状の症状(腕や肩・首のシビレ具合・感覚麻痺の様子)との合致の細かい部分の再確認!

症状の重い人から順番に・・・でしょうか?
オペ室の順番が・・・・8月中旬と言われたんです。

先生から、オペまでの間が3週間近くあるので、仮退院してもい~ですけど?

直人は・・・
”じゃ~一度、家に帰ります”

で、そのまま退院の手続きを、進めていただくことになったと、電話が入りました~



聞いているこっちとしては・・・・ですよ?


急いで検査したのに・・・
手術は、あわてないで3週間先・・・って?


良くとらえれば、検査の結果としては、当初の想像以上に症状として、あわてるような状態じゃ~ない!

だから順番に手術で、問題ないですよ・・・なのかな~?

で、良くとらえて・・・直人に良かったじゃんと!返事をしました。



その後、何度か明日の退院段取りに関しての、やり取りをしていると・・・・


またまた先生が・・・

オペの日程ですが、中旬じゃ~なくって・・・8月6日に早まりました。
よ~は、直人のオペの執刀医は、脳神経外科トップの経験豊かな先生。
その先生が”もっと早くできないの~?”の一言で!一気に、日程が短くなったそうです。

先生から・・・
お父さんには改めて、お会いできた際に細かい内容をお話しさせていただきますが・・・

ま~直人からの説明によると・・・・

やはり想像していた通りで、日本での症例・・・・・・・第2号でした。

手術としては、かなり危険なえんずいからのアプローチで、チューブによるシャント術とは、まったく違う術式で進めるようです。
よ~は、脳神経外科トップの先生だけができる術式で、おこなわれるって~ことのようです。

退院手続きを進めているのですが・・・・

さらに先生から、再入院に関して8月1日を希望しているとのことで!

3週間ぐらい家に帰れると思っていたら・・・・

結局、1週間!

それでも直人は、家に帰りたい・・・・

これから直人&沢山の荷物(ベッドマットなどなど)の引き取りです。



なんだろ~

埼玉医大で、万策尽きたドクターの様子を見た時の、何とも言えない恐怖?不安?
その時を改めて思い出すんですよね~不思議と?

そのたびに、神経病院で症例があっただけでも・・・・直人の背中には後光があると感じました。

まだ手術が成功で終わったわけじゃ~ないのも、わかってはいるんですけどね~

先があることがわかって、うれしさが込み上がると胸が熱くなり、電車の中でも涙が出ます。
本番はこれからですが・・・・