式場の器。

本日は結婚式場の更衣室でのお仕事
毎年、お客様からのご依頼で様々な式場にご訪問しております

以前、ブログにも書いたことがありますが、式場によって更衣室の質や大きさが様々
椿山荘や八芳園などの老舗大手式場の更衣室は広くて設備も充実とてもお支度がしやすい環境ですね

一方、中小の式場はかなりのばらつきがあり、極狭更衣室から十分な広さの更衣室まで様々。

本日、ご訪問した式場は偶然にも２週間前にご訪問したばかり
中規模の式場ではありますが、更衣室はいくつかあり、しかもすべて個室
前回も今回も６畳ほどの部屋に大きな壁鏡が3つ、椅子もご用意してくださり完璧

毎回スタッフさんがとても対応良く、親切にご案内してくださりました。
私達のような外部の出張着付け業者にも気さくに対応してくれるので、式場の中にお客様用の着付け師さんがいないのだと思いきや、ちゃんと美容室が入っているとの事でかなり驚き

なんて、良い式場なんでしょう

以前、別の式場にご訪問の時、事前に式場の担当者から電話があり

「本当は、お客様には式場内の美容室を使っていただいているんですが、今回はお客様からご依頼されたので特別という形になります。他にスタッフやお客様もいらっしゃる可能性があるので、服装は黒パンツに白シャツにして、邪魔にならないように速やかにお願いいたします」

とのお話

多分、外部の業者が入るのが嫌なんだろうな～という露骨な対応
当日、もう１人のスタッフさんと一緒にドキドキしながらご訪問しましたが、更衣室には式場の方もお客様も誰もおらず
ホッと胸をなでおろしながらお支度をさせて頂きました。

また、その式場以外にも外部お断りで「友人に依頼した」という事にしてありますので・・・とお客様からこっそりお願いされた事も

式場によってもこんなにも器の大きさが違うんですね～。

式場内の美容室は技術は上手なのですが、お値段がお高いんです
お客様が外部の出張着付けにご依頼されるのもわかる気がします。

式場担当者様。これからも時々ご訪問させていただく事があると思いますが、どうか優しく受け入れてくださいませ

決めるのは・・・

本日でようやく卒業～入学シーズンが無事に終了～
毎日、早い時間から頑張ってくれたスタッフさん達に感謝です

今年は春の嵐が多く、天気予報とにらめっこしながら、毎日ハラハラドキドキ
幸い、何とか悪天候を回避でき、キャンセルも殆どなくホッとしてます

ただ、嵐の日に観劇に行かれるお客様がいらっしゃり、暴風雨の中大丈夫だったかが心配。
電車で行かれるとのお話で、駅のホームにも雨風が吹き込んで大荒れだっただけに・・・・ヘアの乱れと着物の汚れが～

さてさて、最近は忙しくてなかなかテレビドラマをゆっくり見る機会が無いのですが・・・

昨日から始まった「鴨、京都へいく」は旅館がテーマできっと綺麗なお着物姿がいっぱい出てくるかしら
と思い見てみる事に

旅館の女将が亡くなり、その娘（財務省勤務の堅物エリート）が旅館をつぐ事になったよくある展開。
娘は何事も数字で合理的に判断し過ぎる為、老舗高級旅館のおもてなしの心までバッサバッサと切り捨て、しまいには安っぽい旅館に変り果て、従業員も全員辞めてしまい・・・さーこの後どう再建していく？？？？

というようなわかりやすい内容。
もちろん予想通り綺麗なお着物姿がたくさん
旅館の女将組合の場面ではたくさんの女将のヘアスタイルがミセス向きでなかなか参考になります
特に若村麻由美さんの着物とヘアスタイルは別格に美しいです～似合ってますね

そのドラマの中でサービス業にとってとても大事な言葉が

「高級かどうかを決めるのはお客様」

うーん、納得のお言葉

サービスってついつい、運営側の独りよがりになりやすいのですが、すべてはお客様があっての事。
どんなに頑張ってもお客様が「良い」と判断してくれなければダメなんですね

私自身も、サービスに対してお客様がどう考えているのか心配で、出張着付けを始めた時からずーーーーっと仕事後にアンケートをお渡しして、お客様の率直な感想をうかがっています。

アンケート・・・・

これって本当に毎回ドキドキなんです。
ありがたいお言葉が殆どではありますが、中には厳しいご意見も
でも、お客様の意見は自分を見つめ直すチャンスと捉えています

お客様に納得していただく仕事をする事が大事だと思っています。
ドラマのセリフ通り、決めるのはお客様なんですね
お客様の声を大事に、これからも精進してまいります