花*小紋日記

出張着付師kyoさんの奮闘記

春の大惨事・・・

2019-03-31 11:13:11 | 仕事
今日で3月も終わり・・・
桜が満開でとても綺麗ですね
一昨日はお花見で新宿御苑&四ツ谷方面までお出かけしていました

そして、いよいよ明日は新しい元号発表
どんな元号になるのか・・・なんだかワクワク

前回、元号が変わる時はお気軽な学生だったので、恥ずかしながら社会的関心も薄くあまり記憶が残っておらず
今回はかな~り楽しみです

さてさて、無事に卒業シーズンも終了しほっと一息
本日のお仕事がキャンセルになったため、昨日が旧年度最後のお仕事となりました

お宮参りのご依頼で、ななななんとピアニストのお客様
こんな私も音大出身なので(ブログでもたまにしか触れないので、驚く方もいるかもしれまんせんが・・・)、音大あるあるで大盛り上がり

音楽経験を全く活かせていない私からすると、音楽でお仕事している人は大尊敬です
それも、ピアニストなんて、簡単になれるものではありません
才能と努力の賜物ですね

あれこれ楽しくお話をさせていただき、無事にお支度も終了~


さー、帰ろうと荷物をキャリーバッグに詰めて、ファスナーを締めようとしたところ・・・

「プチっ・・・・・・」


嫌な音が・・

そして、なんだか妙に軽いファスナーの触感


ぎょぎょぎょぎょぎょぎょぎょぎょぎょぎょぎょぎょぎょぎょ~~~~~


ファスナー崩壊~
頭真っ白

昨日は着付けヘアメイクのフルセットのご依頼だったので、荷物もパンパンだったのですが、まさかファスナーが崩壊するとは

かなりの・・「大惨事」です


ファスナーが壊れたキャスターバッグは全くの役立たず・・・
それでも、大量の荷物を持ち帰らなければならないし


そこで、お客様に

「荷造りテープか、ガムテープお借りできますか?」

とお聞きすると、キャリーバッグの状況に驚いたお客様がすぐに探してもってきてくださいました


バッグを荷造り紐とガムテープでぐるぐる巻きにして、応急処置終了~

お客様から

「さすが着付け師さん巻き方がお上手ですね

とお褒め頂きました

ご心配をおかけしてしまいましたが、幸いお客様宅から駅まで5分以内の近さという事もあり、なんとか無事に自宅まで生還

可哀そうなバッグはこんな感じ
電車での周りの憐れむような視線が気になりましたが・・・





それにしても、危なかった危なった
これからは詰め込み注意ですね

新しい元号は、新しいバッグでお仕事に臨みます


本日のお写真はいつもご訪問させていただいているお客様。
毎回、素敵なお着物で、一緒にコーディネート相談を楽しくさせていただいてます
今回は季節にぴったりの「モクレン」の帯
可哀そうなバッグの写真ををこの美しいお着物姿で忘れてください
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あり?無し?  その後・・・・

2019-03-21 16:11:52 | 仕事
桜開花しましたね~
今年は本当に暖かく、春の到来も早かったように感じます

卒業シーズンも、いよいよ後半戦です。
まだまだ、早起きの日々が続きますが、早寝で乗り切ります

さてさて、先日ブログで書いた、小学生が卒業式で着る袴姿の賛否についての記事。
ふとに読み返すと、2000人以上の方のコメントが記載されていました
時間がある時に、一部読んでみると・・・・(さすがに全部は読めません

 反対7割
 どちらでもない2割
 賛成1割


のような結果になっていました(あくまで一部を読んだ中での印象です)

私は楽観的な人間なので、お子様が着たいと気持ちがあり、ちゃんと準備すればOKでは・・・と思っていたのですが
世論は違っているようでした

理由としては・・・


 苦しさによる体調不良や階段で転んだりが心配

救急車が来たケースもあったらしい・・・


 着崩れても直せない

親御さんや、先生を巻き込んで大騒ぎだったらしい・・・


トイレが大変

トイレに時間がかかり、長蛇の列にだったとか・・・


着付けに時間がかかり遅刻する

朝4-5時からお支度をしなければならない地域があったり・・・


見かけが派手すぎる

化粧をしている子、キャパクラみたいな子がいたとか・・・



なるほど、なるほど
それは確かに大変
先生や式に迷惑をかけるのは大問題ですね


中には

 貧富格差、施設の子が可哀そう

という意見もありました。
これは少々違和感が
1人だけ洋服であとは全員袴というと、考えなければいけないとは思いますが・・・

南青山に児相を建設する時に、反対者が「近所の高級スーパーで幸せそうにしている家族を見て劣等感を感じてしまうのでは」の意見に近いような・・・
お子様は決して同情してもらいたいとは思っていないような気がします。
日頃から、色メガネや差別やいじめをされることなく、温かく支援してもらったり、見守ってもらったり・・・それが大事なように感じました


うーん 着たい子供、着せたい親、反対な親、板挟みの学校・・・
正解は無さそうな問題です。
多くのコメントで見られたのが・・・

「自己責任」

という言葉


ある、お母様のコメントで、

「袴のリスクを説明し、袴を着たいという子供達同志で話し合い、自分たちで着る事をやめる判断をしました」

というのがあり、これはすごくいいな~と思いました



子供に袴のリスクを教え(あくまでも正確な知識)、友達同士で相談したり、自分でどうすべきか深く考えて着る着ないの判断をすることはすごく大切な事だと感じます。

子ども扱いせず、「自己責任」について中学生になる前に話し合う事はとても良いのではないかな~。

「バイトテロ」で、自己責任論が問われている現在、小さいうちから自分の行動の責任を考える良い機会



しかし、リスクだけに縛られて、「着たい」という気持ちを押さえつけてしまうのは、少々もったいない気もします


話し合った結果、やはり「着る」を選択したのであれば、

卒業式の前に写真撮影で袴を経験したり、ユーチューブで袴の着付けを見て着崩れた時の対処方法を考えたり、トイレの行き方、階段の登り方をお母様と一緒に練習したり。

当日、周りに迷惑をかけないように、出来る限りの事前準備はしっかり行った方が良さそうです

七五三の7才のお子様だってしっかり着てくれる子も多いので、12才のお子様なら十分対処できると思います


ただ、そこも正直個人差はありそうです

「〇〇ちゃんが着てるから着たい~」と周りにつられて着ようと思っている子は、ちょっぴり危険な香りが。
事前準備をしないで周りに流されて、安易に着てしまうお子様は、当日体調不良になったり転んでしまったりする可能性は十分にあります


着物はやはり窮屈で苦しいものです

日頃から我慢に弱かったり、窮屈なものが苦手なお子様には向かないと思います
多少苦しい、暑い、動きにくい事をしっかり覚悟したうえで着ることはものすごく大事



ちゃんと準備をした上で袴をチョイスされるのであれば、周りは反対しないで受け止めてあげてほしいですね


卒業式は「厳かに・・・」という日本独自の思いがありますが、

袴云々より「おめでたい、幸せな場」にしてあげたい

「袴姿」を苦々しく思うのではなく、もし、気分が悪くて倒れたとしても

「ほーら、袴なんて着てるから」と思わず、「苦しかったのかな。紐を緩めて体調回復して、式に出られるといいね

という雰囲気であって欲しいです



「落ち着いたスーツやワンピース」 「袴」 「派手な洋服」 「普通の服」 どれを選んでも、全員可愛い子供達

卒業をただただ、拍手でお祝いしてあげたいですね


本日のお写真はお琴の発表会に出演されるお母様とお嬢様です
親子で一緒の習い事をされているって素敵です
可愛いらしいお嬢様と上品なお母様、華やかなお着物姿でした
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あり?無し?

2019-03-15 15:28:49 | 仕事
3月も気が付けば中旬
少しづつ日がのびて、明るい時間が増え、春らしさを感じますね
もうすぐ桜が咲くかと思うと、気持ちもupする毎日です

3/2からスタートした今年の卒業シーズンもピークを迎えています。
早い日は4時台に起き、通勤の人達とは逆行して、9:00頃には帰宅する日々
朝はかなり苦手ではありますが、前の日は早めに就寝し寝坊しないよう目覚まし2つで乗り切ってます
ピークは3/26まで続きますが、体調を崩さないように頑張りまっす

さてさて、本日Yahooニュースでこんな記事が・・・

こちら↓↓↓

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6317152


小学校の卒業式での袴着用について

数年前から突然、保育園や小学校の卒業卒園式で袴を着られるという出張着付けのご依頼があってから・・あれよあれよと人気上昇
今では、クラスの半分以上が袴の学校があるらしいですね

着物に携わる立場としては、小さい頃から着物に関心をもってもらえるのは素敵な事だと思うのですが・・・
一方で、「華美すぎる」「着崩れる」「経済格差が浮き彫りになる」など、反対意見も多いこの状況

決して袴推奨派 ・・・という訳ではありませんが、記事の中でいくつか問題点が記載してあったので、ちょっとだけ意見させていただきたいと思います


服装が華美になりすぎる

和装は色の美しさが魅力。何を持って華美???という判断なのが正直よくわかりません。
実際うちの子の卒業式の時の洋装のお嬢様達はシックな紺色や黒のスーツやワンピースという子はおらず、殆どがAKBばりのキラキラチェックのミニスカート、ホットパンツスタイルのお子様だらけです。
袴が特別華美という印象はありませんでした
ただ、目新しいという点で、引き立ちやすいのかもしれませんね。


保護者の経済的負担が大きい

これまた、ものすごい思い込み
安い所で、¥7,000位からレンタルしているところもあります
フリマアプリなどで購入すれば1万円程度ですむのでは・・・
ヘアや着付けをお母様がされれば、何が高額なのか謎です
スーツやワンピース購入でも同じくらいかかるような・・・・


着崩れが心配

これは、確かにありですね
お母様、祖母様が着付けられたりすると、かなりの確率で起きやすい問題です
上手く着せることが出来ても、きつすぎて当日気持ち悪くなってしまう事も心配です
出張着付けや美容室でご依頼されるのが安心かも。(決して売込みではありません
もし、身内が着付ける場合は、必ず事前練習を行い、1日その姿で過ごしてもらって着くずれや苦しさがないか確認されることをお勧めします


トイレに行く時に困るのでは

これは、ほぼ問題無し。
袴はロングスカートと同じだと思っていただければ良いですね。
中の着物も短く着せてあるので、トイレの心配はそれほどしなくて大丈夫です
ただ、6才の卒園式のお嬢様には裾の扱いに少々てこずるかもしれませんが、洋式のトイレであればそれほど心配しなくても大丈夫だと思います


「日本文化を大事に

なんて言われる一方で、式典に袴はNGという矛盾は少々感じてしまいます

女子だから全員袴が着たいと言う訳でもなく、「洋服を着たい派」「袴が着たい派」色々いらっしゃると思います。
卒業を迎え、「自分が晴れの場に何が着たいのか」決めた事を、大人は応援したいな~と・・・

七五三から成人式までの13年間という長い間、着物に関心が無くなってしまうのは、日本人として少々もったいない
和装は背筋もシャキッとし、多少動きにくいことから所作も落ち着いたものになります。

頭から「袴反対

というのではなく、この際、袴に限らず和装の歴史も含めてお勉強しても良いかもしれませんね。
日本文化の美しさを子供の頃から感じることは素敵な事だと思います

もっと広い視点で、袴問題をとらえていただきたいな~と感じました


本日のお客様はお嬢様の卒業式に出席されるお母様です。
お嬢様は小さいころから夢見ていた保育士さんの専門学校に行かれるとの事。
人生ブレまくりの私から見ると、大大大尊敬です
お母様の今回のご希望はなんと「お水系」
周りに引かれない程度に、ヘアは大きめ、襟や衣紋を少しだけ抜き気味に仕上げさせて頂きました
ちょっぴり粋な素敵なお着物姿でした




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