花*小紋日記

出張着付師kyoさんの奮闘記

着物を愛でる。

2024-11-13 12:51:45 | 仕事
本日、久しぶりの完全オフ日です
日頃、お仕事のない日でも通院やら実家に行ったりやら、諸々の用事で1日何もない日が殆どありません
今日みたいに、どこにも行かずずっと家にいられる日はホント珍しいですね。

繁忙期だからこそ、絶対にお仕事を入れずにお休みする日を作るようにしています。
歳を重ねて感じるのは体だけではなく脳の疲れ
仕事が続くと常に緊張が続き、アドレナリンが出続けている状態を感じます。

一昨日も・・・ご予約を忘れていて、気が付いたのがご訪問時間

という夢を見てぐったりしてしまいました
仕事をしない日を作る事で体も脳も一度リセットできると感じ、意識的にお休みを取るようにしています

といいつつ・・・時間があるとついつい何かやりたくなってブログを書いてしまっていますが・・・

さてさて、日頃よく見ているテレビ番組に「世界ニッポン行きたい人応援団」という番組があります
日本人以上に日本文化や料理が大好きな外国人を日本に招待して、ご本人が極めたいという物を体験してもらう内容です。

先日、選ばれた外国人が

 着物大好きなスペイン女性

日頃から自分で着物を着て、旅行にも着物を着ていくほど。
帯留も自分で作って、自宅には100着以上のお着物があり、複雑な着物の知識も豊富。

そして、今回の目的は京都の帯織りで有名な

 西陣織

「西陣」は室町時代の応仁の乱の時に本陣があった場所で、戦後織物が盛んになり「西陣織」という高級帯の産地になったそうです
友禅染と同様、西陣織は京都で完全分業制で製作されています

デザイン、糸作り、織りなど20以上の工程に分かれて専門の職人さんたちが、それぞれの仕事を行っています。
職人さん達の技術の結集で素晴らしい帯ができあがる工程を番組で丁寧に追っていました

なかでも「引箔」という帯下地の金の糸が和紙から作られる工程は私も知らず、着物世界の奥深さを改めて感じました。

これだけの工程を経て出来上がる帯が高額なのも納得です
職人さんたちが減っている現実もあり、この素晴らしい技術を永久的に守ってもらえるようなシステム作りを国にしてもらいたいものですね

今回、この番組を見て、改めて感じた着物や帯のパワー
私自身、日々美しい着物を着せるお仕事をしていますが、実は着物を愛でていないと反省させられました

正直、お客様宅では着物をゆっくり鑑賞する余裕はなく・・・

ちゃんと小物が揃っているか?
お客様の体型にどうしたら綺麗に着せることができるのか?
帯の柄をどう出せばよいか?
苦しくないか?

などなど、着付けの事で頭がいっぱい


帯の美しさよりも

 帯が硬くて締まらないな~
 長さが足りないからどうしよう~

恥ずかしながら、着せる事だけに集中している状況

今回の番組を見て、もっと着物や帯を愛でながらお仕事しなければいけないと原点に立ち返ることが出来ました。
素敵なお着物や帯を作ってくださる職人さん達に感謝して、お客様が美しいお着物姿になるようにこれからも頑張りたいと思います


今回の内容は無料Tverで11/18まで放送しているので興味のある方は是非見てみてくださいね





花*小紋のインスタグラムは → こちら
素敵なお着物姿がいっぱいです







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