また別の角度から貨幣を見てみます。貨幣に重要な機能として交換機能と保存機能があるとことは周知の事実です。またその発生は物々交換が起源であるということも周知の事実です、そこで、貨幣の交換機能は労働と労働の仲介物として重要な要素を持ちますが、保存機能はと言うとこれは人間の社会に百害あっても利益といえるものはないということがいえます(投資という面では他の方法が取れるはず)
つい最近起こった出来事として金本位制の崩壊(1971年8月15日)という金と紙幣との兌換停止というのがありました。そこから機軸通貨(ドル紙幣)としてドルを世界の輸出入のために使うということになります。それまでは金は何時でもアメリカドル35ドルを持っていけば金1トロイオンスと交換できました。つまり金との交換を禁止したということは金は保存されて市中から減少していき、本来の交換するための貨幣量が不足していき、デフレ現象となってやがて次に来るのは需要と供給のバランスが欠けた事から経済の停滞、失業者の増加ということになります。ここにも金を溜め込んだ人間と市中の金(通貨)が不足し失業という結果に導かれてしまった人。つまり格差が経済を停滞してしまったことになります。
そこから幾らでも刷れる紙幣を金に変わって流通させるということが起きましたが、紙幣といえども幾らでも流通させるということはインフレを招くことからできません。そこで国債の登場ということになります。国債はあくまでも貨幣の機能としての保存機能が使われることであり、これも保存機能に制限を設けない限り格差の増大から来るやがては市中に流れる通貨量の減少から経済を停滞させるということになります。
失業者が増大する。とすれば社会不安になる。その原因は市中に回る貨幣量の減少からであることは火を見るより明らかであります。そこで何とか経済を動かそうとして国債の発行を考えるというのが現在のやり方である。つまり危機を将来に先延ばしすることでしか方策を採らない。だが誰が国債を買うのかということになると、それは持てる者からという事になる。つまり持てるものと持たざるものという格差が国債を発行させる元となる。