幹の途中から幹の部分が何枚かの板状になって地面に達する「板根(ばんこん)」。以前、愛知県春日井市と岐阜多治見市間の旧国鉄中央線愛岐トンネル群の見学会で見かけた落葉樹「エノキ」の板根です。その逞しさが気に入り、当時も絵にしましたが、再度描いてみました。
植物は根の周りの土が豪雨などで失われて根が伸ばせなくなると、このような板状の支持材を発生させることがあるそうです。熱帯地方ではたくさん見かけますが、本州では珍しく「このあたりが北限ではないでしょうか」と、保存会のガイドさんが説明してくれたのを思い出します。
樹高28㍍、根回り6㍍、推定樹齢200年。ゾウのようにザラザラした樹皮。地元では「山おやじ」と呼んでいると聞きました。
旧中央線愛岐トンネル群の見学会は、ことしも予定されています。