名古屋港ガーデン埠頭に係留されている南極観測船「ふじ」のプロペラを描きました。大きさは直径4㍍90㌢。ステンレス鋳鋼製です。
「ふじ」に取り付けてあった2基は、埠頭内の別々の広場に展示されており、描いたプロペラは「ふじ」の脇にある広場にあります。
「ふじ」は2代目の南極観測船として1965年に進水。全長100㍍、全幅22㍍、基準排水量5250㌧、12000馬力。84年に退役し、翌年から名古屋港で博物館として余生を送っています。
初代の観測船「宗谷」が1957年に氷海で立ち往生、ソ連の砕氷船・オビ号に救助されたことは、少年時代の僕にも記憶に残る大きなニュースでした。それだけに「ふじ」の建造には、昭和基地との間の輸送を担うヘリコプターを発着できるようにするだけでなく、砕氷能力の大幅アップが至上命題。
厚さ80~120㌢の氷を砕いて進めること、推進方法もオビ号と同様にディーゼル機関で発電してスクリューを回す電気推進方式が採用されました。