こんちわー、錯乱坊の爺さんです。
さて、ここにUPした画像は右がセスジドウナガテナガコガネで左がクモセスジドウナガテナガコガネ。
しかーし!
クモセスジドウナガテナガコガネなんて昆虫は世界中探しても存在しない。
では、このクモセスジドウナガテナガコガネって何ぞや?
はい、それはクモテナガコガネ(Eucbeirus longimanus) とセスジドウナガテナガコガネ(Eucbeirus dupontianus) の異種間交雑個体。
そう、ハイブリットってやつですよ。
ただ、これは国内への持ち込みや飼育が規制される前のことであって、このテナガコガネ類の飼育は特定外来生物に指定された今では御法度になってしまった。
まぁ、こんな事例があるからこそ固有の種であるヤンバルテナガコガネとの交雑を危惧されたことが主な理由だったかと…
そこで外国産のテナガコガネの全種が生きた状態で国内へ持ち込むことが禁止され、延いては飼育もできなくなったと記憶する。
でもぉ、この交雑テナガが何処が違うかと聞かれると、『言われれば、何となく違うかな?』って感じのレベル…
※強いて言えば背筋の幅は狭く体形は何となくクモテナガコガネ(ドウテナガ)に似てるかな?
で、その交雑に至った経緯はというと、セラム島産のクモテナガコガネが羽化したものの、その交配相手が見つからず、たまたま手元にいたミンドロ島産のセスジドウナガテナガコガネと交配させてみたとか…
そんなこんなで、その幼虫の一部を譲り受けて飼育したという訳なんだけど、その結果は散々なもので最終的に標本として耐えうる成虫として回収できたのは👆この左に写る一頭だけ。
おまけに異種間交配の障害が現れたのか?両側の前足が変形した状態。
そんな交雑事例を鑑みて…
🚫STOP放虫!