今回も、いつも左利き(というか左右平等)の話題を提供してくださる数少ない人物の一人、ガボちゃんのブログ「書類作成に奮闘中」(2013年3月30日)から教えられたレイメイ藤井 ペンカットキッズ 左手用の話題を―。
レイメイ藤井 ペンカットキッズ 左手用 オレンジ SHH505D
・ペンカットキッズの商品ページ
「キッズ 左手用」とありますように、左手で使う(左利きの)子供向けのハサミです。
でも「ペンカット」です。
●新型ハサミ、ペンカット
従来の「ペンカット」は、二つの特徴を持っていました。
一つは、右利き・左利きに関係なく、刃のかみ合わせを入れ替えて左右どちらの手でも使用できるという左右変換性です。
“諸刃の剣”のような左右両用の刃が両サイドについたもので、それぞれの刃の合わせを入れ替えることで、右手用にも左手用に変換できるという優れモノです。
ループ状のハンドルになっていて、それをどちら側にも移動できる構造になっています。
これによって、刃の合わせを入れ替えることが可能になっているのです。
もう一つの特徴は、ペンタイプで携帯性・収納性に優れている点です。
使わないときはハンドルが収納できるので、鉛筆のような棒状になり、ポケットにも、筆箱にもすっきり収まるのです。
*『お茶でっせ』過去の「ペンカット」の記事:
・2011.2.10 Raymayレイメイ藤井ペンカット:右手左手両対応携帯ハサミ
・2012.10.22 両手対応小型携帯ハサミ、ペンカット・ミニPENCUT mini
●新型子供用左手ハサミ
株式会社レイメイ藤井スクール&キャンパスの2013年2月1日のニュース・リリース「ペンカットキッズ」発売によりますと、
こちらの子供用は、使用する子供さんの安全を考えて、《通常の片刃仕上げなので工作用紙も切れます。》とありますように、片刃で、刃の入れ替えのできない左手専用になっています。
では、どの辺が「ペンカット」なのかと言いますと、先に挙げた二つ目の特徴を活かして、ハンドルが収納できるのでペンタイプに変身し、筆箱にもすっきり収まるということです。
使い方:
1 スライダーを下げることでハンドルループが出ます。スライダーは固定される位置まで下げて下さい。
2 ハンドルループに指を通してご使用下さい。柔らかな素材でお子様の指にフィットします。
3 ご使用後はスライダーを元の位置まで戻してハンドルループを収納し,キャップを取り付けて保管してください。
●色、デザインの問題点
問題があるとすれば、この辺でしょうか。
SHM504A(ブルー)・SHM504P(ピンク)・SHH504D(オレンジ)です。
これは、このペンカットだけの問題ではありませんが、一言伝えておきたいことではあります。
右手・右利き用に関しては、たぶんブルーが男の子用でピンクが女の子用という設定なのでしょう。
では、左利きの子の場合は?
左利きの子は“第三の性”ではありません。
(そもそもそういう性別で色別をするという発想自体が問題だ、という考え方もあるかもしれませんが。)
左手・左利き用のハサミは、従来、緑色だったり黄色だったりしました。
この色別は、誰でも簡単に右手・右利き用と区別できるように、という配慮から始まったものです。
すなわち、緑/黄色のハサミは、左手用という意味を表すのです。
実際、大人でも右手用と左手用ハサミの違いを近いできていない人が少なくありません。
シルエットが左右対称なら―要するにハンドル部分が左右対称なら、どちらの手でも使える(両利き)ハサミだ、と思っている人もいるのです。
もちろんこれは間違いで、刃のかみ合わせの違いがあるのです。
一番わかりやすい判別法としましては、切る構えをしたとき上に来る刃が、どちら側にあるかです。
右に来るのが右手用で、左に来るのが左手用です。
閑話休題―。
この色による区別は、左利きという身体的特性を重んじた結果ではあっても、それぞれの子供の色の好みという精神的特性を無視したもの、とも言えるものです。
海外のMIRANという会社の製品は、右手・右利き用同様に、色とりどりのカラフルな左手・左利き用のハサミを用意しています。
では、その製品はどのようにして右と左を区別しているのでしょう?
それは、ハンドル部分が左右非対称の親指と他の指との区別のある製品で、「L」という文字の入った左手マークをプリントして区別しているようです。
この左手・左利きバージョンには、左手・左利きマークというパターンは、他の製品にも結構見られます。
また、万年筆のような筆記具では、「L」という文字を入れて区別しているものもあります。
ハサミは二つの刃とハンドルからなっていますので、2色のカラー・コンビネーションを施し、それぞれの色の入れ替えで表すこともできるのではないでしょうか。
あるいは片方を縞模様にするという方法もあるでしょう。
(どういう組み合わせを右なり左なりと設定するかを決めるのは難しいですが。)
現代は、とにかく「(なんでもいいから)あればよい」という時代ではなくなってきました。
機能だけでなく、色やデザインも重要なものとなっています。
ぜひ、そういう面も検討されてはいかがでしょうか。
--
※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より
「新型子供はさみ、ペンカットキッズ左手用オレンジ」を転載したものです。
(この記事へのコメント・トラックバックは、転載元『お茶でっせ』のほうにお願い致します。ただし承認制になっていますので、ただちに反映されません。ご了承ください。)
--
レイメイ藤井 ペンカットキッズ 左手用 オレンジ SHH505D
・ペンカットキッズの商品ページ
「キッズ 左手用」とありますように、左手で使う(左利きの)子供向けのハサミです。
でも「ペンカット」です。
●新型ハサミ、ペンカット
従来の「ペンカット」は、二つの特徴を持っていました。
一つは、右利き・左利きに関係なく、刃のかみ合わせを入れ替えて左右どちらの手でも使用できるという左右変換性です。
“諸刃の剣”のような左右両用の刃が両サイドについたもので、それぞれの刃の合わせを入れ替えることで、右手用にも左手用に変換できるという優れモノです。
ループ状のハンドルになっていて、それをどちら側にも移動できる構造になっています。
これによって、刃の合わせを入れ替えることが可能になっているのです。
もう一つの特徴は、ペンタイプで携帯性・収納性に優れている点です。
使わないときはハンドルが収納できるので、鉛筆のような棒状になり、ポケットにも、筆箱にもすっきり収まるのです。
*『お茶でっせ』過去の「ペンカット」の記事:
・2011.2.10 Raymayレイメイ藤井ペンカット:右手左手両対応携帯ハサミ
・2012.10.22 両手対応小型携帯ハサミ、ペンカット・ミニPENCUT mini
●新型子供用左手ハサミ
株式会社レイメイ藤井スクール&キャンパスの2013年2月1日のニュース・リリース「ペンカットキッズ」発売によりますと、
《~お子様が使いやすい安心設計~ ペン型こども用ハサミ「ペンカットキッズ」を発売》とあり、
こちらの子供用は、使用する子供さんの安全を考えて、《通常の片刃仕上げなので工作用紙も切れます。》とありますように、片刃で、刃の入れ替えのできない左手専用になっています。
では、どの辺が「ペンカット」なのかと言いますと、先に挙げた二つ目の特徴を活かして、ハンドルが収納できるのでペンタイプに変身し、筆箱にもすっきり収まるということです。
《ペンカットキッズは、お子様向け安心設計となっており、ペンタイプでコンパクトに携帯・収納できます。ハンドルが太めになっており、お子様の指や手にフィットします。又、携帯時に刃によるケガを防ぐための安全キャップが付いています。/ブレードは、刃先を丸くした安全設計で、今までのペンカットより厚い用紙もサクサク切ることができます。又、2段刃加工で切れ味が長続きします。》
使い方:
1 スライダーを下げることでハンドルループが出ます。スライダーは固定される位置まで下げて下さい。
2 ハンドルループに指を通してご使用下さい。柔らかな素材でお子様の指にフィットします。
3 ご使用後はスライダーを元の位置まで戻してハンドルループを収納し,キャップを取り付けて保管してください。
●色、デザインの問題点
問題があるとすれば、この辺でしょうか。
《今回は、右利き用2色と左利き用1色、全3色を発売しています。》
SHM504A(ブルー)・SHM504P(ピンク)・SHH504D(オレンジ)です。
これは、このペンカットだけの問題ではありませんが、一言伝えておきたいことではあります。
右手・右利き用に関しては、たぶんブルーが男の子用でピンクが女の子用という設定なのでしょう。
では、左利きの子の場合は?
左利きの子は“第三の性”ではありません。
(そもそもそういう性別で色別をするという発想自体が問題だ、という考え方もあるかもしれませんが。)
左手・左利き用のハサミは、従来、緑色だったり黄色だったりしました。
この色別は、誰でも簡単に右手・右利き用と区別できるように、という配慮から始まったものです。
すなわち、緑/黄色のハサミは、左手用という意味を表すのです。
実際、大人でも右手用と左手用ハサミの違いを近いできていない人が少なくありません。
シルエットが左右対称なら―要するにハンドル部分が左右対称なら、どちらの手でも使える(両利き)ハサミだ、と思っている人もいるのです。
もちろんこれは間違いで、刃のかみ合わせの違いがあるのです。
一番わかりやすい判別法としましては、切る構えをしたとき上に来る刃が、どちら側にあるかです。
右に来るのが右手用で、左に来るのが左手用です。
閑話休題―。
この色による区別は、左利きという身体的特性を重んじた結果ではあっても、それぞれの子供の色の好みという精神的特性を無視したもの、とも言えるものです。
海外のMIRANという会社の製品は、右手・右利き用同様に、色とりどりのカラフルな左手・左利き用のハサミを用意しています。
では、その製品はどのようにして右と左を区別しているのでしょう?
それは、ハンドル部分が左右非対称の親指と他の指との区別のある製品で、「L」という文字の入った左手マークをプリントして区別しているようです。
この左手・左利きバージョンには、左手・左利きマークというパターンは、他の製品にも結構見られます。
また、万年筆のような筆記具では、「L」という文字を入れて区別しているものもあります。
ハサミは二つの刃とハンドルからなっていますので、2色のカラー・コンビネーションを施し、それぞれの色の入れ替えで表すこともできるのではないでしょうか。
あるいは片方を縞模様にするという方法もあるでしょう。
(どういう組み合わせを右なり左なりと設定するかを決めるのは難しいですが。)
現代は、とにかく「(なんでもいいから)あればよい」という時代ではなくなってきました。
機能だけでなく、色やデザインも重要なものとなっています。
ぜひ、そういう面も検討されてはいかがでしょうか。
--
※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より
「新型子供はさみ、ペンカットキッズ左手用オレンジ」を転載したものです。
(この記事へのコメント・トラックバックは、転載元『お茶でっせ』のほうにお願い致します。ただし承認制になっていますので、ただちに反映されません。ご了承ください。)
--