レフティやすおの新しい生活を始めよう!

50歳からが人生の第二段階、中年の始まりです。より良き老後のために良き習慣を身に付けて新しい生活を始めましょう。

左利きの道具<無印良品 暮らしの良品研究所>4月3日コラム

2013-04-22 | 左利き
もう半月以上前の話題です。
いつも左利き(というか左右平等)の話題を提供してくださる数少ない人物の一人、ガボちゃんのブログ「書いてくれて良かった」から教えられた<無印良品>の左利きの話題を―。

<無印良品 暮らしの良品研究所>の4月3日のコラム「左利きの道具」です。

「利き腕の自由」で、左利き専用の道具を一切持っていないというある20代の女性の話を紹介しています。
その理由として、《「右利き社会では職場や出先で常に左専用グッズがあるわけではなく、そのことで後ろ指を指されることに耐えられない」から》と。
そのあとに続けて、
人と利き腕が異なることに後ろめたさを感じさせるような空気がその社会にあるとしたら、それはちょっと寂しい社会だと思いませんか? 画一的な教育を押し付けられず個を大切にされて育ったという意味で、「左利きの人がうらやましい」と言う人もいるほどです。左利きの人が左利きのままでありのままに生きていける。そんな社会を後押しするのが、ストレスなく使える道具の存在なのかもしれません。

と書いています。

非常に嬉しい言葉です。
しかし一方で、正直に告白すれば、「今頃そんなことを言うのか!」という憤りの気持ちもあります。

私は、今から50年ほど前に小学校入学時に担任の先生から「左利きは左利きのままでよい」という教えを受けて来ました。
しかし、実際には左手・左利き用の道具はほとんど手に入らない状況でした。

無印さんがきのうきょう設立されたのならいざ知らず、「今頃になって、左利きの味方面されても…」という気持ちになります。

もちろん、そういう意味でお書きになられたのではないでしょう。
今現在担当されている方が、純粋に理不尽に思っての、思いやりのお言葉だと思いますが。

そういう憤りの気持ちを抱くほどに、(私たち一部の)左利きはズーッと昔から“左利きにも優しい”道具の出現を待っていたのです。

“I have a dream. 私には夢がある。”~私の夢は、利き手の違いによって差別されることのない社会の実現である。~
と主張してきました。

*『左利きを考える レフティやすおの左組通信』
「左利き宣言―レフティやすおの左利き私論 1―」左利き宣言

21世紀の今(頃ようやく)その機運が盛り上がりつつある、というところです。
実際には、まだまだではありますが。


次の「左利きの不便」項では、道具だけでなく、「駅の自動改札機」のような機械やシステムもまた「ストレスを感じる」ものだ、という事実を紹介しています。


「専用と共用」という項では、《「シンプルでユニバーサルなデザインのものを開発してほしい」》という左利きの人たちのアンケート結果を紹介しています。
そうなのです、私たち左利きの多くの人は、左利きの人さえよければいい、という考えはありません。

右利きの人のとっても不便になるものではなく、という思いがあります。

別に左利きの人は思いやり深いから、とうぬぼれる気持ちはありません。
単純に共に暮らす右利きの人のことを考えれば、というだけの気配りにすぎません。

なぜそういう気持ちになるかと言えば、自分が普段不便な思いを感じ、嫌になることが多いからからなのです。
だから他の人にもそういう嫌な気分を味わってほしくない、と思うだけのことです。

左利きの人に使いやすい道具を考えることは、すべての人にやさしい道具を考えることにもなるでしょう。
という言葉でこの文章をしめています。

こういうことも(私たち一部の)左利きの人は以前から訴えていました。
ここでも先ほどと重複しますが、今ようやく、という気持ちになります。
(もちろん、そうは言いながらも喜んではいるのですよ、そういう時代の流れを。)

無印良品では、アンケートをもとに、ステーショナリーとキッチン用品で、左利きの方にも使いやすい商品開発を急ピッチで進行中です。

アンケートの結果そういう結論になったのでしょうけれど、できればステーショナリーとキッチン用品だけといわず、各方面でチャレンジして欲しいと思います。

たぶん「これで成功を収めれば、次なる展開も」とおっしゃるのでしょうけれど、時には利益に拘らず長期ビジョンで「損して得取れ」を実践してもらえれば、という思いがあります。
それこそ、企業の社会貢献だと言えるんじゃないでしょうか。

社会を変えるというのは大変です。
でも誰かが始めなければ、スタートしません。

なにもオレが先陣でなくても…、と思いがあるかもしれませんが、ね。

でも、トップ・バッターというのはカッコイイものですよ。


*『お茶でっせ』過去の無印・左利きプロジェクト関連の記事:
・2012.9.21 空想無印Facebook左利きPJで親野智可等先生のコラムが…
・2012.7.20 無印良品プロジェクト ハートフル・左利き
・2012.4.4 Project01左利き~空想無印cuusoo muji商品化企画の試み

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※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より
「左利きの道具<無印良品 暮らしの良品研究所>4月3日コラム」を転載したものです。
(この記事へのコメント・トラックバックは、転載元『お茶でっせ』のほうにお願い致します。ただし承認制になっていますので、ただちに反映されません。ご了承ください。)
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