レフティやすおの新しい生活を始めよう!

50歳からが人生の第二段階、中年の始まりです。より良き老後のために良き習慣を身に付けて新しい生活を始めましょう。

私の読書論129-私のベスト3[2019]フィクション系(1)~ベスト3ぐらい

2020-03-16 | 本・読書
―第266号「レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2020(令和2)年3月15日号(No.266)「私の読書論129-
私の年間ベスト3・2019年フィクション系(1)」


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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2020(令和2)年3月15日号(No.266)「私の読書論129-
私の年間ベスト3・2019年フィクション系(1)」
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 前回は、
「私の年間ベスト3・2019年(前編)リアル系」でした。

2020(令和2)年2月29日号(No.265)「私の読書論128-
私の年間ベスト3・2019年(前編)リアル系」

 - 物語創作についての哲学的考察 -
  ~ 私の年間ベスト3・2019(前編)リアル系 ~
  『詩学』アリストテレス/著 三浦洋/訳
    光文社古典新訳文庫 2019/3/8

私の読書論128-2019年私のベスト3(前)リアル系~『詩学』アリストテレス
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/02/post-095a24.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/b678190edc9fd8d4c70c5476c71ffde9

 今回は、「フィクション系」編です。

 「フィクション系」とは、小説等の文芸作品です。

 一部の思想・哲学書などで小説や戯曲風の著作もありますが、
 その辺は、世間的には内容により分類されるようで、
 こちらでも世間的な分類に準じています。 

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 - 選考がむずかしかった3位のあたりは… -
  ~ 私の年間ベスト2019 フィクション系 (1)~
  〈フィクション系〉約60冊からベスト3ぐらい
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2019年に読んだ本は、リアル系は50冊程度でしたが、
フィクション系は60冊ほどとなりました。

今年も例年同様に、分類してみます。

(1)メルマガ用のお勉強の本
(2)それ以外の古典の名作
(3)小説や左利き本等著作のための勉強本
(4)個人的な趣味で、好きな作家、
 ミステリ(推理小説)やSF、冒険小説など

 ●(1)メルマガ用のお勉強の本
 ●(2)それ以外の古典の名作
 ●(3)小説や左利き本等著作のための勉強本
〈「記憶の曖昧さ」というテーマを追いかける〉
【ノーベル文学賞作家】カズオ・イシグロ
 
「(略)あんたの態度は間違っとるよ。いいかい、
  いつも後ろを振り向いていちゃいかんのだ。
  後ろばかり向いているから、気が滅入るんだよ。(略)
  そりゃ、あんたもわしも、必ずしももう若いとは言えんが、
  それでも前を向き続けなくちゃいかん」
  そして、そのときだったと存じます。男がこう言ったのは――
  「人生、楽しまなくっちゃ。
  夕方が一日でいちばんいい時間なんだ。脚を伸ばして、
  のんびりするのさ。夕方がいちばんいい。わしはそう思う。
  みんなにも尋ねてごらんよ。
  夕方が一日でいちばんいい時間だって言うよ」
》pp.350-351

『日の名残り』土屋政雄/訳 ハヤカワepi文庫 2001.5 [1989]

 
過去は夢と同じようなものです。思い出そうとしても、
  その記憶には常に曖昧さが付いてまわるのです。
》「詩帆が去る夏」pp.44-45

『美亜へ贈る真珠〔新版〕』梶尾真治 ハヤカワ文庫JA 2016/12/20

 ●(4)個人的な趣味の作品
 ●2019年に読んだ〈フィクション系〉ベスト3ぐらい
 
「おれは核を見つけたんだ」/「核?」/
  「自分という存在の中心となるものだ。
  形而上学的でたわごとに聞こえるが、そうじゃない。
  自分が何者かという核を見つけ、それとともに歩み、
  それを受け入れることを学べば、心が穏やかになる。
  ハリケーンの目になったようなものだな。
  まわりの世界は回転しているが、自分はその中心になる。
  なにものにも動じない。おれはそうだった。
  なにものにも動じなかった。どんなものも人も、
  おれの核を崩壊できなかったと思う」
》p.128

 
「核を手に入れればそうは思わないはずだ。
  彼女との仲はうまくいかないかもしれないが、
  感じかたは変わるはずだ。痛みへの対処法がわかるはずだ」
》p.187

 
「人間だれしも、幸せが永遠に続くものと考える。だが、
  幸せとは、延々とバランスを取りつづけることなんだ。(略)
  バランスを保つために絶えず姿勢を変えることになる。
  だれしもそうしている。徐々に姿勢を変えている。
  ある立ちかたをしつづけて疲れれば姿勢を変える――
  理由は、バランスを取り直す必要があるからだ。
  人生についても同じことが言える。
  幸せとは、バランスを取り直すことなんだ」
》p.188

 
「どんなことも、自制心の問題だ、ハリー。
  規律。体系化。独創力さえ必要だ。なすがままではだめだ。
  自分の感じたいとおりに感じ、
  不要なものを拒むことができるところまで
  自分を律することが必要なんだ。
  さ、やるのか、やらないのか?」
》p.192

『ロスト・エコー』ジョー・R・ランズデール 北野寿美枝/訳
 ハヤカワミステリ文庫 2008/5/9 [2007]

その他:
(初読)池井戸潤『陸王』、パトリシア・ハイスミス『見知らぬ乗客』
(再読)高千穂遙『魔道神話』、フィリップ・ロス『さよならコロンバス』、H・P・ラヴクラフトの作品集 など





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本誌では、2019年に読んだ本のなか――2019年に刊行された本というわけではありません、念のため――フィクション系の60冊ほどから、私のオススメのベスト3の候補および、3位ぐらいの著作を2、3点紹介しています。

ここでは、引用部分を紹介しています。

それ以外の文章は本誌で!

本誌をご購読の上でご覧いただけると、嬉しく思います。
(やっぱり購読してほしいですからね。)

 ・・・

ベスト3のうち、1、2位はすぐに決まりましたが、3位を決められず、色々迷った上で、いくつかの本を紹介しました。

一つはここに引用を紹介した『ロスト・エコー』でした。

他には、パトリシア・ハイスミス『見知らぬ乗客』、池井戸潤『陸王』等がありました。
再読ものからは高千穂遙『魔道神話』やフィリップ・ロス『さよならコロンバス』。

また、ラヴクラフトについて書いています。
新潮文庫から選集が出たのは意外でしたね。

 ・・・

では、詳細は本誌で!

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

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『レフティやすおのお茶でっせ』より転載
私の読書論129-私のベスト3[2019]フィクション系(1)~ベスト3ぐらい
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