私は日頃にコツコツ努力し過ぎて疲れ果てて、平日の昼間からお酒に呑んだくれて、孤独に刹那的に生産的な活動もせずに過ごしていました。
すると夕方近く隣りのアパートの同世代の男性が奥さんや子供達2人に迎えられて仕事から帰宅する音が聞こえてきました。
私は逃げ癖から仕事もろくにできずに結婚や子供など夢のまた夢の自分の人生とつい比較してしまい、シリアスに深く生き方について迷ってしまいました。
その時にPHPの冊子の特集である、「ブレない流されない自分流の生き方、できる人」を熟読して、様々な方たちの自己実現的な生き方の要諦を学び、なるべく自己受容に努めました。
そして松下幸之助の代表書である「道をひらく」をじっくり読み直してみました。
「運命を切りひらくために
道
他人の道に心をうばわれ、思案にくれて立ちすくんでいても、道はすこしもひらけない。道をひらくためには、まずは歩まねばならぬ。心を定め、懸命に(希望をもって)歩まねばならぬ。
それがたとえ遠い道のように思えても、休まず歩む姿からは必ず新たな道が開けてくる。深い喜びも生まれてくる。」
「松下政経塾五誓
一、素志貫徹の事
常に志を抱きつつ懸命に為すべきを為すならば、いかなる困難に出会うとも、道は必ず開けてくる。成功の要諦は、成功するまで続けるところにある。」
ただ松下さんの別の文章で、考えてから行動するべきや、天地自然の理に反することはいくら闇雲にやっても報われない、成るか成らないかはひとすじに素直な心で考えて可否を判断していけるかにかかっているとも書いています。
ちなみに素直な心の意味とは、一般的な大人しく従順という意味ではなく、私心にとらわれず衆知を集めて、実相や真実をあるがままに把握すると道理が見えて、何が正しく何をなすべきかがわかってくるという意味です。
私は松下さんの文章やPHPを読み、自分に合った就労訓練を受け自分なりにも鍛えできる仕事に就き、持続可能な社会作りの志のナリワイも貫こうと、再び心を定めて歩み続けようと決意しました。