千一夜第2章第484夜 渚の想い出9 潮干狩り

2012-01-26 22:19:31 | 釣行回顧録

2012.1.26(木)

これはもう時効だろう。

20年くらい前の出来事、会社の同僚や出入り業者の人、総勢7~8人くらいだったと思うが、夜中に潮干狩りに行った。時効というのは実はこれが解禁前の潮干狩りだったので、翌日の地方紙に、「解禁前の潮干狩り」と、でかでかと掲載されていたのだ。記事を見て吃驚した次第である。

解禁前だから恐らく4月の大潮のマイナス潮の時だったろう。マイナス潮になるのは初冬から入梅前にかけての夜中の大潮の干潮時である。マイナス潮になれば、普段は干上がらない所まで干上がるので、夜中の漁りではサザエやアワビ、トコブシなどを、カンテラを手に獲りに行ったものである。暖かくなると漁りのシーズンも終わり、潮干狩りのシーズンインとなる。干狩りが解禁となるのはゴールデンウイーク前なので、4月のマイナス潮は夜中だというのに人出も多い。

当時、少なくとも私には「解禁」などという認識は無かった。というのも潮干狩りなんて1年中、大潮の干潮時に出来るものだと思っていたから。私が小さい頃は祖父と近所の大川に良く潮干狩りに行ったものである。こんな田舎でも解禁日があるなんて思いもよらなかったというのが本音である。

潮干狩りに行ったメンバーの中に若い20代の女性が3人いたが、この時改めて女性の強欲さを思い知らされた。当時はまだアサリが数多く獲れていたのだが、マイナス潮の先端まで出ると、日頃荒らされていない場所なのでより多くのアサリが獲れた。小さめのバケツ一杯獲るのはさして難しいものでもなかった。男たちは腰が痛いこともあり、バケツ8分目で満足し止めていたのだが、女性たちときたらバケツからこぼれんばかりに山盛り獲ってなお、ビニール袋まで取り出して入れていた。何と欲である。

この日の夜は私たちだけでなく100人くらいは潮干狩りの人がいたと思う。まさか新聞記事に載るなんて思ってもいなかった。他のメンバーのことは解らないが、少なくとも私は記事になって以降は解禁前の潮干狩りには行っていない。しかしこれも今では良き想い出のワンシーンである。

【1月26日過去の釣行記録】
・2008年第2埠頭東側、07:00~16:00、中潮、釣果=カレイ4

【この日の釣り情報】
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コメント (4)
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