http://www.youtube.com/watch?v=TpieiBG5CLY&feature=fvwrel
初恋は 浅い夢だから 胸を離れない
そう 思い出したわ
私の初恋を........
憧れの彼は他校の演劇部の先輩でした
夏期合宿でキャンプファイヤーでのフォークダンス
オクラホマミキサーの曲が流れる中
彼の姿だけが気になっていた..........
http://www.youtube.com/watch?v=VBh_BmTMMbM
秋には、毎年開催される市民会館での演劇コンクール
彼のハイスクールの舞台で、彼は主役だった
彼の事ばかり、じっと見つめていた・・・・・・・
演劇コンクールも、表彰される名門校はいつも決まっていた。
長い髪を三つ編みにしていた17歳の私は、おとなしく控え目で消極的だった。
そんな私が、部活のことで悩みがあると彼に相談を持ちかけた事があった。
今思えば、何か理由を探しては、彼にアタックをしたように思う。(苦笑)
お城の銀杏の木が葉を落とし、その黄色の絨毯の上を歩くと
カサカサと音がして、少しずつゆっくりと南国の冬が訪れる。
秋が過ぎ冬が過ぎ、春浅い3月、彼の卒業が近づく頃、コンサートのお誘いを受けた。
お城に隣接する市民会館で、彼と聴いたクラシックコンサートは、誰の曲だったのかも
緊張の連続で全く何も覚えていない。
コンサート会場を出ると、もう、外は暗くなっていた。
その帰り道、高揚している私の心を見透かすかのように、彼は立ち止まって
私の肩に手を触れた・・・・・・。
ドキドキする心臓の音が彼に聞こえないかしら?と、神経が高ぶった記憶が甦ってきた。
初恋だった・・・・・・。
卒業と共に彼は就職で東京へ出た。
寝台特急みずほの発車時間を知らせてくれたのに、私は、なぜだか見送りに行かなかった。
すぐに彼から手紙が届いた。
新宿を歩いたよとか、東京に進学した演劇仲間と会ったとか・・・・。
遙か昔の事なのに、少し書いてみたかった初恋の人のことを。
誰にでもある想い出の形を、ふと文字にしてみたかった。
風貌は歳月と共に変化をしていくけれど、それは仕方ないことで、
でも、あの頃のセンチメンタルな私と、今の私は少しも変わっていない。
九州の実家に帰省する度に、同じ飛行機に乗り合わせるかも知れないなどと
淡い期待を寄せたがそんな偶然は起きなかった。
私が「東京」を意識し始めたのは、どこかで彼に会えたらという想いが
無意識にあったからかも知れない。