今住む街に越してきた頃からの友人Mさんとのお付き合いは23年になります。
子供同士が同じ学年でありながら、いちども同じクラスになった事がありませんでした。
Mさんとは今も仲良しで、先日もランチに出かけました。
いつものように彼女の住むマンションにマイカーでお迎えに行き、久々のジョ○サンに車を止めました。
あれこれ近況を語り合いながらランチを終えて、お店の前にあるユニクロへ入り
プライスダウンの夫のYシャツを3枚買って、車で駅前のイオンに移動しました。
夕食の食材をかごに入れる前に、2階にある時計店に夫から頼まれていた腕時計の電池交換をしに立ち寄りました。
すると、時計コーナーの横ではジュエリーの展示会が催されていました。
20分の待ち時間があったので、目の保養にジュエリーでも見ようと思った私に
「隣の本屋にいるから。」とMさんが言います。「あら、そう?」と、私。
キラキラ輝くジュエリーを見るのは、大好きです。
販売員の方が商品について、あれこれ説明を始めました。
ダイアモンドのネックレスの中に好みのデザインがあって、ぼんやり眺めていました。
数年前に流行ったダイヤの粒が三つ並ぶスリーストーンタイプです。
本屋で待っていてくれたMさんは、「1階の衣類コーナーにいるから。」
そう言って1階向かったので、すぐに追いかけようと思いましたが、「はい、そこで待っててね。」と返事しました。
お店の方の熱心なお勧めにあれこれ見ているうちに、それを付けた時の私をイメージしたりして
買ってもいいかな?と思いました。
そうこうするうちに、また、Mさんが来て「電話をしたけど出なかったから・・・・。」
「あらぁ、そう?気が付かなかったわ、ごめんね~」Mさんに低姿勢で謝りましたが
Mさん、久々にお顔の色を紅潮させて「私、バスで帰るから、ゆっくり見ていてね~」
「あら、そう?」とは思いましたが、そういう訳にもいきません。
一緒に車で来た以上、彼女だけを1人でバスで帰すなんてできません。
前は、一緒に見てくれたこともあったのに、今回はどうしたのでしょうね?
ランチしながら、彼女の指先におニューの大きなリングを見て、「あら、素敵じゃないの!」
「あぁ、これね、お付き合いで買ったのよ。」
「ダイナミックなデザインリング、似合ってるわよ~」と、笑顔で私は言いました。
そんな会話のやりとりを後で思い起こしながら、Mさんは貴金属に誘惑されるのが嫌だったのかも知れません。
電池交換の腕時計を受け取って、私たちは大急ぎで今夜の食材を仕入れに1階へ向かいました。
彼女を自宅前に送リ届けた後、1人になってよく考えてみたら、あの時Mさんが来なかったら、
私、スリーストーンダイヤを衝動買いしていたに違いありません。
Mさんが来てくれて良かったかもです。それは、感謝の気持ちに変わりました。
持つべき友は、このようなしっかりした友かもしれません!!
身体はひとつです。もう誘惑に負けないように心しなければならない年代ですよね。