丸の内にある三菱一号館美術館で開催中の「トゥルーズ=ロートテック展」へ行ってきました。
ロートテック氏は南西フランスの街アルビの名門貴族の生まれで
幼少時代から人や動物のデッサンを通じて才能を発揮し、8歳でパリに移り住み
モンマルトルのコルモンのアトリエでアカデミックな技法修得に励み、
ポスター作家としてデビューしました。
「ムーランルージュ ラ・グーリュ」(1891年)ポスターの大胆な色彩と斬新な構図が
高く評価されることになりました。
リトグラフ、ポスターには、イキイキとした躍動感あるダンサーの姿が描かれていて
パリの息吹が伝わってくるようです。
三菱一号館美術館を訪れたのは初めてで、以前から行ってみたい美術館でした。
丸の内界隈も近年高層ビルが増えて昔の面影が薄れてきたようです。
三菱一号館美術館の建築には19世紀後半の英国で流行したクイーン・アン様式が用いられて、
建物の老朽化のために1968(昭和43)年に解体されましたが、
40年余りの時を経て、いまの地に新しく甦りました。
三菱一号館美術館 庭園にあるオブジェ
この一角を歩いているとヨーロッパの香りがしてくるようでした。
「日本にいるような気がしないわね。」という友人に
「ほんとにパリにいるような感じよね」と遙か遠いパリの空に思いを馳せました。
美術館をご一緒させていただいた友人は海外も一人歩きできる方なので
いつも私は羨望の眼差しでいます。
年末にはサンフランシスコへ行かれるそうで、羨ましい限りです。
ふらりと自由に好きな国を歩き、その地で会話ができたらどんなに楽しい事でしょう。
若い頃からそういう意識を持って、語学をもっと勉強しておけばよかったと悔いています。(涙)
これからでも遅くないけど、やはりハードルは高いわね。
されど人生は美しい トゥルーズ=ロートテック氏の言葉