先日から話題になっている
『太陽系第9惑星、冥王星を太陽系惑星から外す』
というニュース。8月24日の国際天文学連合総会にて賛成多数で惑星の座から降ろされ、「矮惑星」(仮称)という新しいカテゴリに分類されてしまったのです。
それより前に
『太陽系惑星が12個に?』
というニュースがありましたが、これは冥王星を惑星の座にとどめようと(ある意味では”甘い”)新たな基準を考えた結果
○セレス(火星と木星の間にある小惑星帯で一番大きな小惑星)
○カロン(降格となった冥王星の最大の衛星)
○2003UB313(冥王星より外側の公転軌道をとる矮惑星)
の三つが惑星に昇格する観測が流れたんです。
しかし、当初の定義では太陽系惑星の数がふくれあがる(該当する天体が複数個確認されていたので)ことから反対の声が挙がり
○太陽系惑星を9個の現状維持とする
○太陽系惑星から冥王星を除外する
の二案が採択に出され、結果賛成多数で冥王星は太陽系の惑星の座から転げ落ちてしまったのです。
多少なりとも科学や天文学に興味を持つ身として、今回のニュースは大変興味深いものでした。
近年、冥王星が月よりも小さい天体であることが判明したや、同種の天体が多数発見されたことから冥王星降格の話は少し出てはいたものの、現実に降格させられるとは思っていなかったのです。
少し感傷的な話にはなりますが、科学の進歩(過ちを訂正するのも科学の進歩の一つです)為には仕方のない事なのかなと静かに思っています。
ただ、降格させられたからといって冥王星そのものがなくなった訳ではなく、今も248年をかけて太陽の周りを一周する軌道を回り続けているのです。
夜空を見上げても冥王星は肉眼では見えませんが、星を眺め、遠い世界に思いを馳せるのにはちょうど良い機会ではないでしょうか?
リンク: 冥王星 - Wikipedia.