先週のある朝5時前頃のこと。
着替えの上着を咥えて放さないBobから、服を取り戻そうと彼の頭の背後から手を伸ばしたBJAmom。
放さないぞと咥えたまま必死に逃げようとしたBobの振り向きざまに、私の鼻の付け根辺りが激突。
B「ごめんよぉ。わざとじゃないよ。」
ぶつかった瞬間、バキッ!と音がした。
と同時に襲われた激しい頭痛と吐き気。
アイリッシュセターは、犬種特有の頭骨のでっぱり部分を持っており、
その尖った骨と私の鼻骨との激突ではたまらない。
時間が経つにつれ頭部の痛みも相当ひどくなり、目や耳の奥にまで放散。
病院へ直行しCT撮影の結果、鼻の横の骨が見事に二つに折れていることが判明。
その片方は陥没している状況とのこと。
診断では全治3-4週間。
最悪なことに、医師からは治療についてこう告げられた。
腫れが引いた時点で陥没が残っていたら、鋸で再度切断し修復。
または陥没のまま生涯過ごす。
または痛みは強いが今すぐ形成処置。
これから嫁に行くわけじゃないけど、鋸で切断はイヤよね。
鼻の一部が陥没したままもイヤよね。
となると消去法で、痛い形成処置しかないじゃない。
これが本当にとんでもない強烈な痛さだった。
処置後も痛みで、涙と鼻水が止まらなくなった。
あぁぁ、Bobの背後から取り上げようとした私がおバカだった。
後悔先に立たずね。
B「おいらも反省してるよ。」
そして治療後、迎えの車が来る前にと、病院近くのお店に立ち寄ったところ、
店員のお兄さんの目が点になっているのが気になった。
迎えに来た車の窓に写った自分の顔を見てびっくり。
いつのまにか目の周辺まで腫れあがり、まるでDVに遭ったかのよう。
そして止まらない涙ばかりか鼻水が2本、唇近くまでツツーッと垂れている。
処置中は効かなかった麻酔のせいで、鼻水垂れていることも気付かず。
この顔で買物してたのね。
アイリッシュセターのような、パワーある大型犬を飼育する際の基本的な注意を怠った
不注意からのアクシデント以外の何物でもない。
仕事も休む羽目に陥り、全くなんと最悪な日。
しかしこれがもし私ではなく、BobやJessieまたはValenciaが頭の骨を折っていたら?
命に関わることになっていたら?
泣いても泣ききれない、愛するパートナーを失うという取り返しのつかない事態になってしまう。
私の痛みは、不注意に対する警告なのだ。
B「BJAmom大好きだよ。」
天真爛漫なBob
その夜、Bobが初めてBJAmomの布団の中にもぐりこんでこない日でもあった。