昨日、世界陸上のマラソンに見入っていたため、今日になって観ました。
「プレミアムステージ特別企画・終戦六十年スペシャルドラマ『実録・小野田少尉・遅すぎた帰還』」
…全部書くとずいぶんと長いタイトルだな。
小野田少尉の話はオンタイムでは知らなくとも、話では聞いていたのでだいたいの事実はピンポイント的に知ってはいましたが、こうして改めて見せられると「何が彼をここまで頑なにさせていたのか」ということが気になりますね。
最初の数年はともかく、戦争は終わったのだということは、数十年以上経てば、さすがに感じていただろうと思うのだけれど(爆撃はないわけだし。ラジオの放送で戦争はしていない様子は分かっていたわけだし)、それでも家族の呼びかけにさえ応じず、ひたすら一人で戦い続けている、そんな姿は、ともすればラクな方へと流されがちな、私たちファジーな現代人には理解しにくい部分かもしれません。
天皇も一人の人間だと教えられた小野田さんは、本人も話しているように、その頃多かった、天皇を神とみなして、その天皇のために命を捧げるのは名誉」という軍人たちとは、異なる思想を持っていたと思うのです。帰ることを拒んだ理由は、もっとヒューマンな所から来ているのかもしれないと、今回のドラマを見て思いました。
最初の自分の誤った判断(戦争は終わったというビラは敵の策略だと判断したこと)によって、二人の仲間を無駄死に追い込んでしまった、二人の死に責任を負う自分がそのあと、ノコノコと出ていって無事に日本に帰るわけにはいかない、そんな悲壮な思いがあったのかなぁと。
帰国後の記者会見での的外れな質問に、なんだか哀しく思いました。死と隣り合わせ(と彼は思っていた)で必死に三十年を生きてきた小野田さんに「楽しかったこと」があるわけないですよね。人間って無慈悲なんですよね・・・。
堺さん目当てで見たドラマですが、なんだかいろいろなことを考えさせられました。
というか、堺さんの出番がいっぱいあってよかった!!(最初の登場シーンに、小演劇界プリンスの名残を見ましたよ。ちょっとトンでる堺さんは、じつは割と好き)
それにしても、アウトドアがニガテな堺さんに、川原でキャンプまでさせてしまうとは、空中ブランコに続いて無茶をさせるフジテレビに最敬礼。(これからも、いろいろとチャレンジさせてあげてください・笑)
「プレミアムステージ特別企画・終戦六十年スペシャルドラマ『実録・小野田少尉・遅すぎた帰還』」
…全部書くとずいぶんと長いタイトルだな。
小野田少尉の話はオンタイムでは知らなくとも、話では聞いていたのでだいたいの事実はピンポイント的に知ってはいましたが、こうして改めて見せられると「何が彼をここまで頑なにさせていたのか」ということが気になりますね。
最初の数年はともかく、戦争は終わったのだということは、数十年以上経てば、さすがに感じていただろうと思うのだけれど(爆撃はないわけだし。ラジオの放送で戦争はしていない様子は分かっていたわけだし)、それでも家族の呼びかけにさえ応じず、ひたすら一人で戦い続けている、そんな姿は、ともすればラクな方へと流されがちな、私たちファジーな現代人には理解しにくい部分かもしれません。
天皇も一人の人間だと教えられた小野田さんは、本人も話しているように、その頃多かった、天皇を神とみなして、その天皇のために命を捧げるのは名誉」という軍人たちとは、異なる思想を持っていたと思うのです。帰ることを拒んだ理由は、もっとヒューマンな所から来ているのかもしれないと、今回のドラマを見て思いました。
最初の自分の誤った判断(戦争は終わったというビラは敵の策略だと判断したこと)によって、二人の仲間を無駄死に追い込んでしまった、二人の死に責任を負う自分がそのあと、ノコノコと出ていって無事に日本に帰るわけにはいかない、そんな悲壮な思いがあったのかなぁと。
帰国後の記者会見での的外れな質問に、なんだか哀しく思いました。死と隣り合わせ(と彼は思っていた)で必死に三十年を生きてきた小野田さんに「楽しかったこと」があるわけないですよね。人間って無慈悲なんですよね・・・。
堺さん目当てで見たドラマですが、なんだかいろいろなことを考えさせられました。
というか、堺さんの出番がいっぱいあってよかった!!(最初の登場シーンに、小演劇界プリンスの名残を見ましたよ。ちょっとトンでる堺さんは、じつは割と好き)
それにしても、アウトドアがニガテな堺さんに、川原でキャンプまでさせてしまうとは、空中ブランコに続いて無茶をさせるフジテレビに最敬礼。(これからも、いろいろとチャレンジさせてあげてください・笑)